episode2-1

先日の大事件から2日がたった。
昨日は命令通り城に赴き、事件についてそれはそれは事細かに聴かれた。
そんな事があったためか今日は急遽仕事が休みになり、久しぶりにゆっくりできるなあなんて思いながら一人ベットでのびをしてたその時だった。

「アリア!アリア起きてる!?」
勢い良く開いた扉の先には、私の事をよく慕ってくれている年少組の女の子、アニーがいた。
「大変よ、お城の方が来てて、今園長先生とお話してるの!アリアにご用があるみたいで・・・」
アニーの言葉にふと昨日一昨日の2人が浮かび、急いで身支度をして園長室へ走った。

園長室の前に来ると、たしかに中から園長先生と話す誰かの声が聞こえる。
しかし聞こえてくる声は件の2人のどちらでもなさそうな、ちょっと幼い声だった。
「アリアです、失礼します」
静かに扉を開けると、まだ15歳前後に見える少年が2人立っていた。
「あなたがアリアさんですね!」
「お、オーデン様の命により、お迎えに上がりました!」
2人はそう言うと、寸分の狂いなく同時にこちらに敬礼してきた。
オーデン様というと、あのオーディン軍曹もとい宰相様のことだ。
「いきなりの事で驚きの事と思いますが、あなたを取って食べようというわけではないのです」
「わ、私達もお連れしろと命じられただけですのでどのような理由なのかは存じ上げませんが、宰相様の事ですから悪い事ではないはずです。」
二人は、大丈夫です、と私に微笑みかけた。
結局、悪い話にしろいい話にしろ私に拒否をする権限など無いので、一抹の不安を感じながらも二人についていく事にした。

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