沖縄移住(2006.1.8)
2007/01/11 14:43

この日は沖縄へ引っ越しの荷物が運ばれた日です。
杏伍が引っ越しの手伝いをしたいと申し出てくれた。
僕はもう最後だからと思って杏伍の申し出を素直に受け入れた。

荷物が運ばれた後、杏伍と夕飯でもと話になり一緒に食事をすることになった。
食事の席で杏伍は沖縄へ行かないで、このままずっとこっちで親友でいて欲しいと僕に言った。
それまでは僕を裏切った杏伍に対して、僕は対抗心があった。
絶対に沖縄を成功させて見返してやると思っていた。
だからこそ、最後まで杏伍には悪者でいて欲しかった。
でも、杏伍のこの一言で僕の全ての感情は無くなった。
沖縄は夢だけど、このままずっと今までの生活を続けるのも悪くないと思った。
やっぱり両親の老後も心配だし、何よりも一人で移住する勇気なんかないし、ここ一ヶ月近く不安な毎日を過ごしていた僕にとって、この時の杏伍の言葉は、とても嬉しく感じてしまった。
今にして思えば、保証人を解約したがっていた杏伍、この日の話が全てが計画であり、杏伍の演技だとは思いたくないし、今でも本心だと信じたい。
でも、この後の展開を考えると、そう疑ってしまうのも無理はないかもしれない。

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