迷い子さがし | ナノ












「ところで、なんでお前ってば。そんなに火影のじいちゃんに食ってかかんだ?」


ナルトと七実と木ノ葉丸は木に座って休んでいた。ナルトはおしるこを飲み、七実はお茶を飲んでいた


「…木ノ葉丸って名前。じいちゃんがつけてくれたんだ。この里の名前にあやかって、でもこれだけ里で聞きなれた響きの名前なのに…誰一人その名前で呼んでくんない!」
「!」
『…それは、まぁ』
「みんな、オレを見る時やオレを呼ぶ時。ただ火影の孫として見やがんだ。誰もオレ自身を認めてくんない。もうやなんだそんなの!!だから、今すぐにでも火影の名前がほしいんだ!!」

「『……』」

「バーカ!!お前みたいな奴、誰が認めるか!」
「え!?」
『ガキが語るほど簡単な名前じゃないんですヨ』
「なに!?」
「簡単じゃねぇんだ!バーカ!!」
『…火影、火影って…そんなに火影の名前が欲しかったら…』

「な、なんだよ!!」

「このオレをぶっ倒してからにしろ!!」
『このナルトを倒してからにしなさい』


―…その時


「見つけましたぞ!!」

「!!」

『また、面倒なのが』
「え!!!」


後ろを振り返ると、幹の上にエビスがいた


「フン…(化け狐共。ナルトと七実め)」


ナルトと七実を冷たい睨むエビス。七実はナルトといつもいるせいで、ナルトと同じく化け狐と呼ばれる事が多いのだ。狐ではないのに。ナルト共にいるせいで、いつの間にか化け狐にされていたのだ


「(…くっ、またあの目だ。…どいつもこいつも…)」
『(はぁ、眠たい)』


3人は立上り、エビスは地面に降りた


「さっ!お孫様帰りましょ!」
「ヤダ!!オレはじじぃを倒して火影の名前もらうんだ。今すぐ!!邪魔しに行くんだコレ!!」

「『(まだ言ってる/ヨ……こいつ)』」


呆れるナルトと七実。エビスは木ノ葉丸に近付いた


「火影様とは仁・義・礼・智・忠・信・考・悌の断りを知り……」

「変化!!!」

「千以上の術を使いこなせてはじめて……ん?」








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