「で、卒業試験は分身の術にする。呼ばれた者は一人ずつ隣の教室にくるように」
ナルトはかなり焦っていた。何故かと言うと、ナルトの一番苦手な術だからである
『ナルト大丈夫ですかネ』
「他人の心配より、自分の心配したらどうだ?」
『あ、シカマルじゃありませんか。合格したんですネ』
「まぁな」
七実が後ろを見ると、額あてを腕に付けているシカマルと、お菓子をバリバリと食べるチョウジがいた
『ていうか、僕は分身の術くらいできますし』
「なら何で合格しねぇんだ?」
『愚問ですネ。それはナルトが合格しないからに決まっているじゃないですか(にこにこ』
シカマルはため息を吐きながら、呆れていた
「なら、一生できねぇんじゃねーの?」
『そうかもしれませんネ。でも、大丈夫だヨ』
今回は合格出来ると思うんですよネ。ただの勘ですが、ネ
「次、七実」
名前を呼ばれ、教室から出ていった。廊下ではかなり落ち込んでいるナルトとすれ違った。ナルトは七実には気づかない。それほど、落ち込んでいたのだ
『(また落ちたんですか。でも、今回はこれだけで終わりそうにないんですよねぇ)』
七実は教室に入った。印を結び、チャクラをワザと適当に練った
『…分身の術』
抜け殻のような分身が1人
「不合格だ!!」
七実は教室から出ていこうとした時
「七実」
『はい』
「お前、何で合格しない?」
『そんなのナルトが合格しないからに決まっているじゃないですか』
「……」
両目を閉じ、無表情で言った彼女であった