「くそ…!!」
『流石に疲れますよコレは』
雑巾で顔岩の落書きを消すナルトと七実がそこにいた
「キレイにするまで家には帰さんからな!!」
上からナルトと七実を見張るイルカ
『別にいいですヨ』
「俺達家帰っても誰もいねェーしよ!!」
ふんっとナルトはイルカから目を離し、再び手を動かす。七実はというと、先ほどから手を動かしているだけで、イルカの方をちらりとも見てはいなかった
「…ナルト、七実」
「今度はなにィー?」
『どうされました?』
ポリポリと頬をかくイルカを不思議そうに見る、2人だった
「…ま、なんだ…それ全部きれいにしたら、今晩ラーメンおごってやる」
「!!」
『ケホッ……それはまぁ、嬉しいですネ』
それを聞いた瞬間。表情が一気に明るくなったナルトと、咳きをしながらもそう言った七実である
「よーし!!オレ達さ!オレ達さ!がんばっちゃお!!」
『おー!』
・・・
「ナルト、七実」
「『んー?』」
落書きを消し終わり、3人は一楽にいた。ズズ、とラーメン食べる2人はイルカの方をちらりと見た
「なんであんなとこに落書きした?火影様がどういう人達か分かってんだろ?」
「あったり前じゃん!俺達もそれぐらい知ってるってばよ。ようするに、火影の名前を受けついだ人ってのは里一番の忍者だったってことだろ」
『特に四代目火影は、里から妖狐から守った英雄(それに、ナルトの親でもありましたっけ)』
「じゃ、なんで!?」
「このオレはいずれ火影の名を受けついでやるんだよ!先代のどの火影をも超えてやるんだ!!!」
『僕はナルトの右腕になれればいいですかネ』
「でさでさ、里にオレ達の力を認めさせてやんだよ!!」
ナルトはイルカに箸を向けながら、そう宣言したのであった
「……ところでさぁ、先生お願いあんだけど」
「おかわりか?」
「んーにゃ、木ノ葉の額あて、ちっとやらしてー!」
『なら、ついでに僕も』
「……あーこれか…!?ダメダメ!!これは学校を卒業して一人前と認められたあかしだからな!お前らは明日…」
「けちー!!」
『右に同じく』
「あっ!だからゴーグルはずしてたな?」
「『おかわり!』」
「あ?!」
2人はイルカを無視して、おかわりを要求したのだった
うずまきナルト(僕の親友ですヨ)