小説 | ナノ
文学少女が笑わないわけ

手首を切っただけじゃ死ねないことなんてみんな知ってる

伺うようにあたしの目の奥を覗いてる

だからビー玉を嵌め込んだの

ふかいふかい海の色に

あなたが息を飲んでくれますように。





 り

のするこの部屋に

鋏はまだ変わらず転がっている、けれど

あたしはその使い方を教えることなんて

できるはずないの

できるはずないの


だからうつくしい色に息をのんで

身の投げ方なんて忘れてよ

そうじゃないとこの痛みに意味がなくなるでしょう。



燃えるような青青青

2014 12.26 13:00


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