も の ぐ る お し い
2014/12/20 11:54


大好きな人たちはいつも最後にごめんねって言って消えてった
だからもうごめんねなんて言わないで欲しい。

そこまで考えてから思い当たる。
困ったらごめんねって言えば済むって
言ってたのはあたしだったね。
つまるところ君を困らせたのかな。
だからこそあたしはまだ
ごめんねを告げずに消えたあいつのことを忘れられないのかな。


電車に乗り込んで
やっと君からの連絡を読んで
久しぶりにびーびー泣いた。
寝たふりをして、マスクの中は大洪水になった。
泣くほど好き、だったのかなあ。
久しぶりに好きになれそう、だったのになあ。
っていうかすきだった、のにね。

長い長い、幾つもの駅をやり過ごす。

ひとの感情を読めた気でいたのはあたしだった。
でも君は、今までと違うって、
期待してたのにな。
だからその分、すごく悲しい。
優しかったなあ。
あああすきだったなあ。



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