三十路を超えて、誕生日なんて別に今更改まって祝うものでもなし。どうでも良かった。
そんな中でのささやかな願いは、自分にとってのかけがえのない子と、今年もただ一緒に過ごすこと。
ただそれだけ。
図々しくもない、本当に可愛いほどの願いだと思う。
そんなちっぽけな願いさえ叶えられないと悟った時、この世に神はいないと思った。
ナルトが頭を強打して、全ての記憶を放棄したのは九月十四日。
カカシの誕生日の前日だった。
何
よ
り
も
、
誰
よ
り
も
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