棚を漁ると、その分埃が舞い上がる。 如何にここが最近使われていないかという証拠だ。 「なんでアカデミーの資料室なんかの片付けを俺達がしなきゃなんねーんだってばよ」 目の前の埃を手で払いながらごちると、崩れかけた巻物の山の一束を後ろから伸びた手がとった。 「まぁな。だが下忍指導も頼まれてるし、この状態じゃその一環での片付けだと思うしかないだろ」 ナルトはムッとしてそちらを振り向く。 「そもそも、それ!下忍指導を俺達がするのがおかしいんだってば」 「ま、でも仕方ないでしょ。理由が理由なんだから。俺達ももう子供じゃないんだしね」 振り向いた先には、冷静に切り替えすあまり愛想があるとは言えない少年が二人。 黒髪の少年サスケと、銀髪の少年カカシ。 二人ともナルトと同じ班の少年だ。 特 別 な 日 常 前へ 次へ戻る1/4 |