「いってぇ〜…」 「何やってんだ、どんくせぇなウスラトンカチめ」 迷子猫捕獲の任務中、林の中に勢いよく突っ込み、腕といい顔といい、擦り傷だらけになってしまったナルト。 擦りむけた腕を顔をしかめて見ていると「ドベ」と暴言を吐きつつ、サスケが寄ってきた。 「うっせーんだってばよ、サスケ!こんなもん舐めときゃ治るんだってば!」 「目の下切っててどうやって自分で舐めるんだよ。ホントバカだな」 「クッ…、今日こそボコボコにしてやるってばよ!!」 「ハッ、お前なんかにできるわけないだろ」 「ムキーッ!」 目を吊り上げ、サスケの胸ぐらを掴み上げようとした時、その手は伸びてきた腕に阻止される。 「…ナルト、サスケなんか相手にするなっていつも言ってるでしょ。殴るだけ無駄だよ、こんなヤツ」 ナルトの目の前には、冷めた目でサスケを見る銀髪の少年。 「何だと…?カカシ」 「カカシ!いいからどけってばよ!俺は一回コイツを殴らねーと気が済まねーんだってば!」 そこに 「コラコラコラ、三人ともやめなさい」 困り顔の担当上忍のミナトが割って入った。 特 別 な 日 常 前へ 次へ戻る1/3 |