予定は、 ３６．これホントに閑話ですか？ そして件(？)の次の日がやってきちまったんだぜベイベー。まあ一んち寝れば当たり前なんだけど。因みに昨日のどこのシルバーナ大陸ですか状態だった部屋は咄嗟に第五音素大量にお呼びして誤魔化したがな。代わりに私が溶けかけたけどな。まあ仮にルームメイト(アリエッタ)にバレたところで｢譜術に失敗した｣で誤魔化せなくもないのがこの世界なんだけども。ああ、後は発芽もアリだなレアすぎるけど。通称氷の種、第四音素で出来たカタマリ。それがひとたび爆発すると…神託の盾入ったばっかの頃勉強したっていう。 総長が企…計らったのか何なのかいやそれしかないんだけど、昨日の内に彼に聞いてた病室(モチロン一人部屋)前またの名を現在の根城前に、私は突っ立っている。因みに一応朝イチ。そして要らん接触呼びたくなくてビクビクしたせいで｢抜き足差し足ー…｣なんてモンじゃない、全力で気配は絶った。因みに今も継続中。ＳＥ設定？勿論ゼロですとも。 …波動を探るにマジで人がいない。これはあれだね、ナースコールでもしない限り助けはない、と。ま、ンな事態にならんよう(今度こそ)気をつけるけども。 ナニかがあるとすれば、私が彼の妙な背景を見ないフリをすれば好みすぎる相手なのはまず間違いないため、諸々抑えきれなくなって彼を押し倒すか……やろうと思えばなまじ出来てしまう自分がヤバイ。 一時の誘惑永遠の欲望に負けてはならんぞナマエ選手！そのうっかりがイコールこの身の破滅だぞ。ゴールはゴールでもゲームオーバーという名のゴールだぞ。 そして近隣諸部屋だが、一応辛うじて少し離れたトコ(たぶん付近の医務室)に常に私が病人つか譜陣人についてる訳にはいかんからだろう数人の恐らくの医師か治癒術師の存在は感じ取れた。知り合いは……邪悪な気配を感知したため(失礼)コメントは控えさせて頂く。 とりあえず、彼らの配置はいいとして(あんまよくない)本日の予定ですが、 １、シンクみる(容体) ２、フローリアンみる(勉強) である。 うん、普通。…普通か？ …いやいやいや、少なくとも昨日の『なんちゃって組手＆手術〜シンク編〜』に比べればマシな、ハズだ…！ １からただならぬ不穏を感じる気がしなくもないが。 だがしかし流石に(私がやらかさなければ)拳がぶっ飛んでくるコトもあるまい。 それに引き換え昨日なんて、たぶんゲーム上でならBGM流れてたからね。VS六神将みたいな？ ｢まだ寝てるといいんだけどナァ…｣ まあそれだと意味ないんだけど。 一応ただの見舞いだけではなくいや見舞いも(出来れば辞退したいのですけども)兼ねてるようなもんなんだけど、治癒術師として何より担当治癒術師としてここまで来てるのであるからして。寝てちゃ問診どころか視診すら出来ない。勝手に転がして診るワケにもいかんし。ヘタに起こしでもしたらそれこそ悲惨そうだし何より患者だし。 火山以上に関わるつもりなんてなかった筈なのに。ため息をつかずにはいられなかったのだけれども、折角の気配隠しはうっかり零した実際そうであったら困るクセにの願望にて水泡に帰したのだと知った。 病室のドアをノックしようと片手をあげた。するとコンコンと響…く筈が、何とその前に扉が開いてしまった。それもメチャメチャ勢いよく。 …ってちょ、何事！？ …部屋側に開くタイプだったからいいものの、逆だったら今頃ナマエさん鼻血ブーですよ。ヘタすりゃアナタの仮面がベッチャベチャのグッチョグチョですよ。 ｢……何だ、アンタか｣ ｢……それじゃ｣ ああああ今日も仮面が素敵ですね原作＆昨日も実はそだったんだわなな引き続きの黒い…パジャマなお召し物のせいか激しくミスマッチだけども…ってパジャマ！？ …敵のコスチェンジとかレア過ぎるしその内容が内容すぎて断腸の思いだがしかしここはうむ、きっと今彼は虫の居どころが悪いに違いないてか良さそうな時なんて無いぽ…むしろオールでいつでも悪そうな訳だけど待てば海路の日和アリ！今よか幾らかマシな時はきっとある！(ハズ！)……ってワケでいざ野生のナマエは逃げ出、 ｢ちょっと、何しに来たのさ｣ ｢ぐえ｣ せませんでした。…ですよねー。 くるっと踵を返した瞬間首根っこを掴まれあっちゅーまに元の位置に戻された。…なんかグリーンボーイズから私軒並呻き声あげさせられてる気がするんだけど、果たしてコレは本当に気のせいだろうか？ …つーか私ゃ猫か。それってどっちかというとアナタの天敵ですよ(先に続くネタ失礼！)。 ｢おも｣ ｢あべしっ｣ 異常に軽い私。｢？｣ってカンジに首を傾げられたのだけれども、戻される際ぷらぷらさせられてた一瞬の内に体重は増やしたため(未来からしてみれば今回は失敗しなかった)特に追求されるでもなく、しかしながら何の配慮もなく無情にお手は離された。 …物言いとドサッとした効果音が物扱いと同じでなんか悲しい。自縄自縛だったとはいえ本来の体重ではないからそこまでグサリとクるものはないけども。 着地したところで再び部屋の真ん前で軽く教団式の構えを取ってさあ対人関係を円滑に！基本ってコトで、とりあえず頭を下げてみた。因みにあまり深くやると留めるピンが甘い場合導師守護役服とセットな頭飾りを床に向かって紐無しバンジーさせざるを得ない。 ｢お、おはようございます…｣ ｢…｣ …あの、挨拶くらい返しましょうよ。無駄に怒りのボルテージ上げたくないから黙っとくけども。 …てゆかなおい、仮にもキミは患者さんなんだぞ。何でベッドから呼ばれて(呼んでないけど)飛び出てあまつさえ入り口までジャジャジャジャーン！しちゃってんの。悪化、とゆか譜陣の絵柄崩れたー、とかなったらキミは余計に多くの日々を私に裸を見られるコトになるんだぞ。こっちは眼福だから別に構わんがな！オラ早く胸出せ！ ……なんて、いつもならもっと盛大に騒ぐ私だけれども、今はぶっちゃけイオンの事とかあるからさあ。正直言ってそう抜けきってないからあんまし元気ないんだよ。だからなるべくソフトに来てちょうだいよ。求める相手からして間違ってるのは重々承知してるけれども。 まあでも、しかしながら昨日今日と紛らわしてもらってるのも、事実ではあるけれど。何かをしてれば人は考える暇なんてないから。それに関して言えばこんなに事欠かないハップンもあるまいよ。少々スリリングには過ぎるからそこはかとなく胃は痛いけども。いやその内にポロリン、って｢あ、取れちゃった(！？)｣とかなりそうなくらい痛いけども。 ｢あのー…私、何かしました？｣ とりあえず、そんなに焦って一体全体何事ね。敵襲ですか？あ、ソレもしかしなくとも私のコトですか。 ｢むしろボクが訊きたいんだけど｣ ｢…はあ｣ 知ってましたけど、知ってましたけどォォ！？髪型どころか雰囲気までツンケンしてるとかどゆ事。毛を逆立てた猫…くらいならばまだ｢マジカワユス！｣などとデレデレしてられようものなのだが、残念ながらレベルが違うため悠長に構えてはいられない。この世界風に例えるならライガ、それもアリエッタのママン級。この時点で普通の女の子なら泣かされてたんじゃないだろうか。いや私も大概涙目だけれども。 睨んできた(多分)かと思いきや、目の前の御仁てばどうしようあまつさえ殺気まで飛ばしてきたんですけど。アウチ。 ｢アンタさ、今……何かしたでしょ｣ 断言！？ ｢な、ななな、何かとは…｣ だっはー！どもりすぎでしょ自分んんん！ ｢気配がなかったのに――｣ 冷や氷パネェ。 ｢声だけいきなり聞こえたんだけど｣ そう、もし画面の向こうから見られてたならあからさまにＣＧです並に特大なのがボットンボットン視認出来るコトとお見受けする…ってンんなアホなコト言っとる場合じゃないよキャアア気配！？それってもしかしなくとも気配隠しのコトなのかァア！？やっばい自分、もちっと考えて行動しないと！自・重！自・重！ ｢…ま、周りの患者さんへご迷惑をですね、かけないようにと極力静かにですね…｣ ｢ここ、周り無人だけど｣ ｢…｣ ぐ、ぐぬぬ…。 ｢う、ウフフ…｣ ｢気持ち悪いんだけど｣ ｢…気持ち悪いはキモいが定着した今、中々に突き刺さるモノがあるんですけども…｣ ｢あっそ｣ 冷たい！でもそこがイイ！…というコトにしておこう。 ご尤もなツッコミに悔しいですオーラを抑えきれぬ微冷気とともに漂わせつつもそれで何かを嗅ぎ付けられてはたまんないため、ひたすら笑顔で誤魔化しを試みてみた(引き攣り気味)。 …目は見えないハズなのに視線が痛いのが丸わかりとかどんだけ。胃だけじゃなく穴空きそう。勿論物理的に。 しかし冷静に考えてみるにそういえばな訳で。昨日確か医務室退室時らへんに｢気配に敏じゃね？｣的な事私考えてた訳だけど、結果的に言えばこれは彼を侮ってた事になるんだろうね。思うに、気配もないのに声だけ聞こえたからビビり…は違うわなつまりは警戒したと。嗚呼未来の六神将。何このハイスペック。 …何のために気配消してたんだようっかり独り言漏らしたのが運の尽き。 ……こんな展開になんなら普通に来りゃ良かった！ |