act 16

思わず固まってしまった体

あの神楽が・・・?との思いに更ける
沖田に抱きついて絡む神楽の手。その手は、じっとりと汗ばんでいる
よほど緊張しているのだろう・・
服を握り締めるので、引っ張られた感じになる

とにかく落ち着かそう・・・いや。落ち着くのは俺か?
そう考える時点で、既にパニクッてる事に気づくはずだが、今の沖田はそれどころではなかった
やんわりと力を加えて、自分の体にくっ付いている神楽を剥がそうとする。
が、神楽は余計に力を加えて沖田に手を回した

二人がイイ・・・どう言う意味なのか・・今度は沖田がグルグルと考えた

自分と神楽の間は、隙間が無いほどくっ付いている
嫌でも、考えた

沖田の思考がグルグルと回ってる中、白い手が、自分の襟首を引っ張った
ぐいっと引かれた事を、自覚した時には、ぎこちなく、沖田の唇に、神楽の唇が触れた後だった


「・・・・・・・・・・・・・・・・・すき」

蒼く濡れた瞳、見上げるように見てくる。吸い込まれそうな瞳に、無自覚で今度は沖田から口を重ねた

もっと、もっと欲しいと、神楽は自分から舌を絡ませる
角度を変え、深く、唾液が交わる
握り締めていた沖田の服から手を離し、両手を、沖田の首に絡ませる

体の奥から疼くような感覚
痺れるような、キスだけでイキそうな感覚。瞑っていた目を一瞬開けると、チカチカと光った

たまらず神楽を、腕に抱きかかえた。
行き先・・・そんなの分かってる。   


人通りのない所・・・・


沖田に抱かかえられている間・・・その間もキスが止む事はない
自分からキスをねだる、相変わらず首に巻きつける様に絡む手





「・・・ぁ・・・沖・・やぁ・・」
薄暗く、所々しかお互いの姿も見えない
そんな中、服が擦れる音、声が漏れる音、息使い・・・それで相手を把握する

服じゃない・・浴衣だ。
脱がせるには容易い・・
沖田は、用意に、前から、神楽の浴衣の中に手を滑らせた
「・・ぁ・・」

小さく漏れる声

右手で、スベスベした神楽の肌を滑らせる
滑らかなカーブをゆっくりと上ると、頂上には、膨れ上がる突起
それを下から、ゆっくりと押し上げるように感触を楽しむ
あの時見たく、神楽は抵抗を見せない。覚悟をして来たようだった

下から揉み上げながら、ゆっくりと、突起を捏ねた
「ひゃ・・・・・ん・・ぁ」
声が、何も無いところで響き続けた



無我夢中・・・自分の中で、今つけるとしたら、コレがピッタリだった

頭が真っ白になる。欲しくてたまらない
感情に突き動かされる
神楽の首筋に噛み付く
鎖骨に、舌を這わせ、そこに自分の歯を当てた

ビクンと撓る体。益々余裕が無くなっていく
言葉も発する事無く、ただただ、欲に突き動かされたいく

首筋に伝う舌・・・
いきなりそれが止まった


「沖田・・・・?どうしたアルカ?」
動きが止まり、神楽から体を離す沖田、幸せに感動してた神楽は一気に現実に戻された

「やっぱ、ちげぇや・・・こんなの」
苦笑いをする沖田

「何が?何が違うアル?」
拒絶されたような顔をする神楽、確かにそう取れたかも知れない

「今、ヤンのはちげぇと思いまさぁ」
沖田の体は、完璧に神楽から離れた、その沖田を見ていた神楽は頭に血が上った

「何が?私が誘ったアル!!それを!!・・・」
神楽からすれば、何をするより勇気がいった行動だった
精一杯頑張った。本当に頑張った行動だった

負けたくない気持ちがそうさせた
でも、沖田のことは本当に好きだったから出来た行動

恥ずかしくて、たまらなくて、でも好きだかたら一つになりたかった
特別になりたかった。何か繋がるものが欲しかった
それを拒絶されたような気がした

「・・・・っ!!大嫌いアル!!」
たまらず、肌蹴た浴衣を掴み、其処から駆け出した


……To Be Continued…

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