act 6

結局浜辺の更衣室で着替え、中々来ない彼女にイライラしていた。
土方、高杉は、足元に、何本ものタバコのカスが。沖田はお決まりのアイマスクで今すぐにも夢の中に
近藤のみ、今か今かと、自分のハニーを待っているようだった

「お待たせ〜〜〜!!!」

お妙の声で近藤は振りかえる。思わずおぉと目を見張った。お妙のストライプのミニスカート風のビキニ
程好くついたにく。走るたびに、揺れる胸。近藤は目がハートマークに変化する
お妙さ〜んと、駆ける

その後から、ミツバ、また子・・神楽は沖田のパーカーを着て出てきた。それぞれの水着に思わず男はゴクンと喉を鳴らした。
普段見慣れぬ、彼女の水着。

神楽は大きめの沖田のパーカーを羽織っており、すっぽりと水着が隠れている、しかし、そのパーカーから延びる白く細い足に、思わず沖田も喉を鳴らした。
神楽は、一人だけ水着になっていない事を、指摘されないか、こわくて、上手く沖田を見ることは出来ない
その反対の沖田は、正直複雑な気持ちでいた。水着の彼女・・・見たいが見せたくわない
アイマスクで顔を隠していたが、正直頭の中ではグルグルと考えていた

そして出てきた神楽。自分の大きなパーカーに包まれ水着で出てきた格好に、逆に萌えてしまった
まるでパーカー一枚としか見れないことも無い

思わず顔を赤らめた


土方と近藤が、うららは?と話していると、後ろから声が聞こえ振りかえってみると、更に驚く。

赤い水玉のビキニで、胸は誰よりも大きく、手からこぼれそうだった。
くっきりと谷間が見え、足も細く、くびれも付いており、その後ろから他の野次の男が、言い女〜〜!!と言ってるのが聞こえた。
驚いたのは女の子もだった。一緒に泳ぐなんてことは初めてだった。
嫌でも卑屈になりそうだった

水泳の時間は、いつもサボって沖田と消えていたので分からなかったのだ。
神楽は自分の体と比べ、余計に水着を前に出せなくなってしまった。せっかく買った可愛い水着も、沖田のパーカーにすっぽりつつまれたまま、フードを被っている自分に余計自身をなくした
唇をかみ締めた




「オイ。泳がねぇの?」

神楽はパラソルの中でパーカーを来たままずっと座っていた。
つい先ほどまで沖田が側にずっと付いててくれていたのだが、うららに呼ばれ、近藤&妙、対、うらら&沖田でビーチバレーをしている。

また子は土方とミツバとで浅瀬でぱしゃぱしゃと遊んでいる。神楽だけつかっていない。
心配した妙やミツバも先ほどまで一緒にいたのだが、神楽は日の光りが強いからもう少しココに居るから遊んできてと皆を促した。

でも本当は水着になりたく無かっただけ・・。うららのあんな水着を見た後じゃ、とてもじゃないけど脱ぐ気にはならなかった。泳ぎたい。脱ぎたくない。
そんな思いと、かくとうしていた。見るに見かねた高杉は、少しまた子を頼むと神楽の元にやってきたのだった。神楽は砂をイジイジと突っつき遊ぶ。

話しかけても無視を決め込む神楽に、少しずつイラっときていた。

「おめーさ、沖田より、すげ−イイ男が現れたとして、そいつと付き合う?好きになるか?」
神楽は、何をいってるのか?と思ったが、とりあえず頭をブンブンと振った

「それと同じで、沖田もおめーの体なんざ、特に気にしちゃあ、いねぇよ。」

神楽の頭をぐしゃぐしゃとした。それは、沖田しかやったら駄目!と高杉を睨んだ。
が、慰め様としてくれているのは充分伝わり笑顔を出した。

「おめーが、水着んなって、沖田を呼べばぜってぇ来る。ゲームの途中だろうがなんだろうがな」

高杉は、沖田みたく口元を吊り上げにやりと笑う。
それでもやっぱり水着になるのは恥ずかしかったが、うららとのビーチボールは今10対10.試合的には面白い所だ。

正直自分を選んでくれたら嬉しい。神楽はゆっくりと立ち、パーカーのジッパーを少しづつ降ろしていく。そこから少しづつ水色の水着が表れる。ゆっくりと下に降ろしていく。

パーカーを脱いでる間も、神楽は正直脱ぐのを躊躇っていた
隣に座っている高杉を見ると、あいも変わらず、口元をあげにやつくのみ
意を決して、ふ〜と息を吐き、一気にチャックを下げた

ぱさっと音がし、パーカーは砂の上に落ちる。神楽の蒼く澄んだ瞳の色にそっくりな水色と蒼色が混ざる水着。ミニスカート風で控えめだが、しっかりと胸の谷間も強調できている。
ビキニからは神楽の細く白い腕、鎖骨、スラっとした太ももが現れた。高杉に頭をボサボサにされ、水にこの後濡れてしまうのならと髪もほどく。肩より少し長い桃色の特色のある髪。

その桃色の髪は海風になびき揺れている。

「隠すほどの体でもねぇよ。もっと自分に自信持てば?おめー。自分が思ってるよりずっと色っぽいと思うぜ。」
高杉は、ほうずえを、自分の膝の上で付きながら真顔で言う

神楽は高杉からの言葉が純粋に嬉しかった。高杉は、その後、俺の女には適わねぇけど・・・と言って、また子の所に戻っていった。
道行く人が、みょうに、自分を見るのが気になる。勇気を振り絞り、沖田に声をかける

「そう・・・・・・・お・・沖田ァァアァ」
総悟と呼ぼうとする。しかしやっぱり呼べなかった
いつもの様に、沖田と変えた
神楽の声に気づいた沖田は、神楽の姿を確認すると、ビーチバレーなんぞ何処へやら、一瞬分からない様な顔をするが、その姿が神楽だと気付くと、一目散で神楽の元へとやってきた。

「お、おおま・・その格好・・・」

上から下まで、沖田は何度も目を泳がす。先程まで自分がグルグルと考えてたもの
誰にも見せたくないとの願いは叶い、ほっと一息ついていた所に現れる、水着の神楽
先程、沖田は、高杉が神楽の元へと行くのが見えた。しかし、今は試合中。
うららだけではなく、近藤、妙もまじえてのビーチバレー。目を離すと、恐ろしいほどの形相で、妙が反撃してくるのでと試合に集中した

それでも意識はずっと神楽の元へ。高杉が神楽の元に座る
高杉には、また子が居る。そんな事は分かっている、裏切るような事もないのは知ってる
高杉がまた子を大切に思ってるのも知っている、でも理屈じゃない。自分以外の男と二人になるのが嫌だった

そんな事を考えてると、やはり近藤から狙われる。一撃が重く、ジンジンと腕が痛む
少し集中をと、神楽の目を離した隙の事だった
神楽の横には、高杉はいない、沖田は高杉の方を見ると、口元をあげ、ほくそ笑んでいる
あいつ・・・・。沖田は舌を鳴らした

神楽は、恥ずかしくて沖田と目を合わせられない。俯く神楽に、急いで沖田はパーカーをかぶせた

「えっ?な、似合わないアルカ?」
沖田は、神楽の言葉を無視する
神楽はせっかく見せた水着を意図もあっさりパーカーで隠されてしまい、顔を曇らせた

「ちょっと俺ァ抜けまさぁ」

沖田は、声をあげ、近藤に伝える。うららはパートナーが突然居なった事・・・しかもその相手は総悟
キッと神楽を睨む、しかし、神楽は水着を隠された事で頭が一杯で、うららの視線には気付かなかった

沖田の変わりにと、高杉はうららのパートナーとなる
うららは面白くない表情を一瞬見せるが、すぐにバレーを再会させた

「ちょっ!何処行くアル!」
自分の腕を強く掴み、沖田はそのまま砂地を歩く、引きづられるように神楽はずるずると引っ張られ歩く
水着を隠され、引っ張られ・・何が何だか分からない。でも面白くないのは分かる
必死に抵抗するが、一言も口を開かないまま沖田は神楽の手を引き歩き続けた

「高杉ィ〜〜〜おめ〜ワザとやりやがったな?」
土方は、面倒くさそうに高杉に問う
高杉は、にやっと笑うだけだった



……To Be Continued…

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