act 25

沖田は首筋に甘く噛み付いた。
すると声にならない甘い悲鳴が、溶けた
神楽は、緊張で固まる体が、チョコレートみたく溶かされていく感覚に侵された。
首筋に跡を残すあいだ、あまりにも長く空いた時間の波にこんな時何処を掴むのかさえ分からず
その細い手をシーツへと流し、其処をきゅっとつまんだ。
くしゃりと皺を浮き立たせるシーツを更に掴む。

そこまで来た所で沖田は一度顔を神楽にへと向ける。
先ほどの余裕はゼロ。目をきゅっと瞑り、ただただ下唇をかみ締めていた

「神楽…」
名前を呼ばれることで、その体は固まりかけたが、その声があまりに優しかった事で少し安心し、ゆっくりと目を開けた
「緊張してますかィ」
コクリと神楽は頷く
「俺も…」
その言葉に驚く神楽
「お前も…緊張してるアルカ?」

「緊張してるってか、夢か本当か不安なだけ。実は今の今までが全て夢で、俺はそれに気付いてないだけかもしれねェ。それに今気付いた俺が、やっとの事で目を覚ますと、オメーが居ない日常を過ごさなければいけない…。それが恐いのかもな。」

ふわり…緊張の糸が、すべて溶けた様な気がした。
この男が?自身ありげで、強く、弱みを見せない、いや、弱みなど無い男の、弱みになっている自分が嬉しかった。
目の前の朱の色も、不思議と恐くなく、その思いの分愛しかった。
神楽は、シーツの皺をそのままに、ゆっくりとその白く透明な腕を、今度こそその首にと絡ませた
「本物アル…。私はお前の目の前に居るアル。」

そういうと、神楽は沖田の首を腕で引き、ゆっくりとそのおうとつの隙間を埋め、内側から舌をねじ込んだ
若干驚いていた様だが、すぐにその舌を絡め取る。
左から、右から…隙間を埋める、その合間、沖田がゆっくり口を開く。
「どれだけ、キスしたんでさァ」
火照った貌もソコソコ、神楽は口を開く
「どれだけ、ヤッたアル?」

少々のにらみ合いの中、その声は同時に響いた
「私の方がイイって思い知らせてやるネ」
「俺の方がイイって思い知らせてやんよ」

堰を切るように、その愛撫が変わった
透き通るその肌に無骨な手を這わす…
チャイナ服の隙間からその奥へと手を這わし、ウエストの部分のボタンを一つ一つと片手で外していく。
その上の方では、ついばむ様に、離れて、交して、離れて…とその温度がやむ事は無い。

沖田はふと、ボタンを外し終わってそのチャイナ服をゆっくりと捲りながら、神楽はこうなる事を前提に、こんな脱ぎやすい服を選んだのか…そう思った。
背中のチャックタイプは、頭から脱がなければいけなく、いつも面倒くさかった覚えがある。
いや、だからと言って、そう考えていると、神楽の手が沖田の鍛え抜かれた胸板にと伸ばされた
「あの頃とは違うアル…」
沖田はその両手を掴み、頭の上にやんわりと縫いつけた
まもなく神楽の貌は淡く火照り、睨むように沖田を見上げた。沖田はにやりと笑いながら口を開く
「そりゃお互い様だろィ」
そういうと、露になったその滑らかな曲線の上にある突起を、カリッと甘噛みした。
途端、神楽の貌は歪み、その甘い快感に一気に酔う。

神楽の手から沖田は手を滑らし、その曲線へと這わす。そして柔らかく揉みしだく。
甘い声が漏れ、部屋の中を侵食する。
成長したその柔らかい胸を、俺のモノだと丁寧に愛撫を重ねる
合間、神楽はいやいやと首を振って見せるが、それを沖田は無視をする。

愛撫を堪能し、その手を再び滑らせる
ウエストを通り抜け、其処に手を触れさせる――――。
「待っ…待っ…ねェ、総悟…。」
顔をくしゃくしゃに神楽は瞳を潤ませる。今にも泣きそうに懇願する様を沖田は口元をあげる

「オメー、どうせ濡れまくってっから恥ずかしいんだろィ?」
神楽は図星をつかれた様に、そして声にならない程に、その顔を耳まで赤面させる。
その表情を、沖田はさも満足であるかの様に見下ろし、ゆっくりとその手を一気に中へと滑らせた
突如、くちゅ…と言う音と共に、神楽の悩ましげな声が沖田の耳へと届き消えた

その忍ばせた指を、ぬるぬるとしたその中で優しく暴れさせた。
すると神楽の体は瞬く間に火照り、撓らせた。時折、おおげさと言う程に体を跳ねさせた。
一際硬くなった其処を人差し指で引っ掻く。そして擦り付ける
すると体が即座に反応し、それは形を得て、神楽の内側から溢れてくる。ドンドン、ドンドンと…。

「総悟ぉッ…もう…駄目アルッ…おかしくなるアルぅ…や…ァ―――。」

沖田は生理的に流れた神楽の涙を舌先で舐める。
それに感動した神楽は体を震わせた。
沖田は神楽の桜色に唇を落とす、シなる彼女の体に、何個もの唇を落とす。
トロンとなった神楽の瞳を見下ろしながら、ゆっくりとその手を引きぬき、其処に宛がうモノ。
ゆっくりと其処に埋められていく。時折赤面するような鈍い淫らな音を出しながら、飲み込んでいく

「はッ…ぁ…。くるし…ィ…よぅ。」
より体を密着させながら隙間を埋める。キツク、しかし其処をこじ開けるように沖田は裂いた。
神楽の貌が苦しそうに表情を造る。
しかしその貌もすぐに甘く、蕩けそうに変わっていく。

ベットの音、ギシギシと絶え間なく鳴り、沖田の耳の奥には、長い年月をかけ、やっと待ちわびた女の甘い鳴き声が絶えず浸透されていく。溶けては消え、溶けては消え、しかしその分浸透され沖田と一つの細胞へと変化していく。それがとても心地よく、又嬉しかった。

「総悟ッ…総悟ぉ、総悟ぉッ…もっと総悟が欲しいアル。もっと体の中一杯に…ぁッ」
神楽の貌に思わず総悟はくらりと更に理性を離し、その行為に没頭する。
冷めぬ熱を、絶え間なく神楽へと打ち込む。

そのふとした合間、沖田は額をさらりと触り、ちゅっと音を立てた。そしてその神楽の貌を前に、5年ぶりに聞く
甘い囁きが耳元へと落ちてきた

「神楽…愛してる…。」

ふぇッ…神楽は打ち寄せる快楽の合間、空色に水を筆でまぜた様に潤ませた。
沖田からの、深い振動でその涙は瞬く間にぶれたが、消えることなく、間違いなく今が現実だと沖田に思わせた。
体と体の隙間なんかなくて、口と口のおうとつなんか全部塞いで、
総悟の酸素を私に、私の酸素を総悟に…。
悩ましげな声と一緒に二酸化炭素を吐き出すの。
触れて、舐めて、溶け合って…。酸素と二酸化炭素に甘く苦くもある、その低く高い声を筆でぐるぐると混ぜ込んだ
.......


「あっ。もしもし?総悟テメーやっと連絡付きやがった。今何処に居るんだ?てか嬢ちゃんと和解出来たのか?てかお前今日ミツバが来る事知らせてなかっただろ?いや、別にいいんだが、蒼と隼人が懐いちまってだな、ミツバも驚いてるトコなんだが…ってお前聞いてる?何か声が聞こえんだけど…聞いてる?」

「何でィ…土方コノヤロー。もう一回ヤッたらちゃんと帰りまさァ…ちょ…オメー締めすぎッ…」


「ハッ!?へ?!てかオメーら、何やってんのォォォォ!!!」


……To Be Continued…

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