「オイ天パー。テメー母ちゃんに手出してみろ・・殺すゾ」


星海坊主を見送り、ようやく万事屋に、神楽を含め4人が上がって来て、銀時を見た蒼が、まず第一声を上げた
神楽の前に立ち、神楽の服をきゅっと握る。そんなトコは可愛いが、そのルビーの様な綺麗な瞳が殺気を放つ。

皆思わず唖然となる。そして、遅れた様に神楽が頭をスパーンとしばいた。

「えぇぇ!!神楽この子物騒な事言ってるよ!てか、コイツお前のガキ??てかありえなくネ!?5歳って言ってなかったっけ??このガキどう考えても」
「銀さん、さっき僕がもう突っ込みました」
新八に突っ込まれたが、それでも銀時は続けた

「だってこのガキ5歳の殺気じゃねーもん。殺されるよ銀さん!」

「すいません。蒼はいつもこうなんです。迷惑かけます」
正反対の隼人が、深々と銀時にお辞儀をして謝る

「銀さん、こっちはこっちで5歳とは思えない雰囲気醸(かも)し出してるんですが・・」

蒼、隼人を何度も見返す銀時が、首を垂らしながら神楽に視線を向けた

「神楽ぁ。テメェ。どんな育て方したんだ?コレなら俺が育てたほうが、よっぽど普通の5歳児になるよ、きっとぉ!」

「テメーに育てられるなんざ、御免被むらぁ」
銀時が言葉を発すると、直後に今度は蒼が口を開いた

「ちょ神楽ぁ。どうにかしろよ・・コレじゃまるで・・」
そこまで言うと、しまったと銀時は口を閉ざした
最初から皆思ってて、ただ口にしなかっただけ。この口調。誰がなんと言おうが奴に似ている
銀時の、微妙な表情を神楽は見ると、困った様に微笑んだ
その表情をちらりと見た新八も、困った様に俯き、三人の間に微妙な空気が一瞬流れた

「に、似てるのは当然アル…だって…親子なんだから…」
そうデショ?そう語る空色の綺麗な瞳を見た銀時と新八は、神楽の髪をわしゃわしゃとした。
『もぅ子供じゃないアル!』そうふくれ面になった神楽の顔は、あの頃と変わった様で変わってなくて、思わず笑みが漏れた…

「この子達と散歩してくるアルヨ。近頃遊ばしてあげれる様な事が出来なかったから」
神楽の言葉に、双子は、バンザイをして喜んだ。こうゆう風に見ると年相応だと皆思う
両手を繋いで、下に降り、テコテコと散歩に行く後姿を見る二人…。

「いい方向に進むといいですね…」
目を細め、その光景をみる新八

「そうだな。やっぱり父ちゃんは必要だよな…」
玄関口、手すりに身を寄せながら、新八同様、表情を穏やかにつぶやいた…



……To Be Continued…

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