春、彩られる桜道・・
その真ん中を歩けば、風に揺られて舞う桜が、自分の周りで踊り、ピタリ・・隊服に付く・・。
その桜の花びらを、顔を柔らかくし沖田は見た

時の流れというモノは、寂しさ、悲しさ、時に嬉しさ、楽しさまで忘れさせてくれる
けれど、どんなに忘れたくても忘れられない・・。
思いが強ければ強いほど、その思いは膨らむばかり・・そんな気持ちも確かにあって・・・

(もぅ・・五年経つのか・・あいつが居なくなってから・・)


『ごめんね、総悟より大事な人が居るノ。私の事は忘れてください』

前の日まで、寄り添って歩いてた。前の日までキスしてた
前の日まで、この世の中で誰より・・大好きだった・・

アノ日の朝、一枚の手紙と入れ違いに居なくなるまでは・・・・

あの時の、言葉にならない感情。嘘だと思いたかった自分・・
信じられなくて、すぐに帰ってくるって本気で冗談だと思ってて、でも・・・・帰ってこなかった。
心が砕けそうになって、壊れそうで、何も手に付かなくて、恐くて
寂しくて、どうにかなりそうだった・・・

何度も万事屋に行って聞いたかわからない・・。
でも、知らないといわれるだけだった・・。

五年間・・一人だった訳じゃない。寄って来る女に、片っ端から手を付けた時期もあった
忘れたくて、ただ忘れたくて・・。なのに
女に触れれば触れるほど、口を重ねれば重ねるほど、頭ン中で存在し続ける女の存在

自暴自棄・・・周りに言われた
仕方ねェじゃねェか・・そう言い続けた





五年たった今・・・自分の心・・・あいつへの思いは・・・多分・・・・。



……To Be Continued…







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