act 6

神楽の話しはこうだった・・・・


この何日か前。
神楽は新八が一日稼いできた給料を受け取りに一人で行き、道端で落としてしまったと言う。

帰って、ご免アルと新八に軽く謝った所、普段本気で怒らない銀時が神楽に火を吹いたのだ

「人の稼せぇだ金を、そんな簡単に落すもんじゃねぇ!!そんな軽いモンじゃねーんだよ。謝るならもっと本気で謝れ。もっと必死で探せ。ふざけんのもいい加減にしねぇか!!!」

体がビクッとなり、本気で恐かった。目が大きく開き、無意識に体が震えた。

程なく、神楽は、しゃくりながら、泣いて新八に謝った。銀時の怒りは収まらなく、しばらく一人になると言って出てったのだ。神楽は立ち尽くした。出て行く時、普段なら、一声かけていく銀時。
笑顔で、いってらっしゃいヨ〜などと、気軽に会話を交わす
それが、無く、するりと神楽の横を素通りした事で、本気で怒ったのだとひしひし感じる事が出来た
唇を震わせ、新八の前で精一杯の虚勢を張った。それも簡単に崩れ、またしゃくりあげた
そんな神楽を見た新八は、慌ててフォローを入れた

「気にしないでいいからね。銀さんも、もう怒ってないよ・・ね。だから神楽ちゃんも泣きやんで・・」

 そういったが、神楽はあまりの恐さに体が震えてたのを覚えている。親に怒られたような感覚だった。
確かに銀時は神楽の親代わりでもある。そのため強く叱ったのだろうが。

それから程なくして、今回の海の家に、臨時でテキ屋の仕事に行く事になったのだ。

熱いところが駄目な神楽は勿論連れて行けるはずもなかったため、明日払うようにとなっていた、家賃、電気代、水道代と生活費を入れて、気をつけろよと銀時に念を押され渡されたのだ。
その会話も最低限のみ、銀時とは、気まずい状況でお互い離れてしまったのだ

落ち込みようが激しい神楽に、出て行く時、新八が神楽に耳打ちをした

「大丈夫だよ。銀さんは何だかんだ言っても、神楽ちゃんの事心配してるんだから・・。」

それでも心配そうな顔をしてる神楽に、財布の中のお金をもう一度説明した

「見て、家賃、水道、電気、生活費。それにしちゃあ、お金多いと思うでしょ?溜まってる水道代とか、電気代にお金入れればいいのに、神楽ちゃんが、お腹がすかないようにって、生活費を多めにしてるんだよ。」

柔らかく笑う新八と、銀時の優しさに思わず涙が出た。
よしよしと頭を撫でて、早くしろぉぉ!!と叫ぶ銀時の元にかける新八の後ろ姿を見ながら、絶対に落さない。失くさないと決め。大事に持っていたのだった。


……To Be Continued…


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