act 6

マウントポジションはそのまま。総悟は、両手を畳の上に付き体を支え、ため息を付きながら、神楽を見た

「分かったろィ。浮気はしてねェ。するつもりもねェ。そしてテメーとするつもりもねェ。分かったらさっさと帰りやがれ、風邪ひいちまうだろィ」

総悟にそう言われる。若干俯き加減、神楽は何か考えているようだった
そして、しばらくすると、その顔を上げ、口を開いた

「わかったアル・・困らせてゴメンネ」
やっと分かってもらえたかと、総悟はため息を付いた。しかし神楽の言葉はまだ続きがあった

「私の事、好きアルカ?」
真正面きって、神楽は問う。今度は何だと総悟は言うが、表情は変わらない。はぁとため息を付く
「あぁ。」

「あぁじゃ分からないアル。ちゃんと答えるヨロシ。」

「好きでィ」

言葉が出た瞬間、神楽は笑顔に変わる。何だと総悟は、引いた。ただこの言葉を引き出さそうと、しただけなのか?
怪訝な顔をしてる中、気が付くと、神楽は総悟の手を取った

「私も、総悟が好きアル。だから、やっぱり触れられたいネ」
柔らかく、はにかんだ後、ゆっくり総悟の手を、自分の頬に置き、愛しそうに目を瞑り、すり寄せた

その顔は、見とれるほど綺麗だった。

小さな神楽の顔は、大きな総悟の掌にすっぽりと包まれる
神楽は目を瞑ったまま、総悟の人差し指で、自分の瞼を触れる。そして、その人差し指をそのまま鼻筋へと滑らした。
そして更に唇へと滑らした。
上唇、下唇、順に総悟の人差し指でなぞる
口元には、柔らかい笑みが広がった。総悟は、思わずその少しあいた口に、人指し指を滑り込ませた

その人差し指を、神楽は、くわえた。イタズラな笑みを浮かべながら、その総悟の人差し指を、口の中でペロペロ舐めた。視界はゼロ。突如引き抜かれた、人差し指。代わりに入ってきたのは。総悟の生暖かい、舌だった・・

腕を、引かれたと思った時には、もぅ食いつくように、キスされてた
本当は、狙ってた・・なんて言ったら、怒るだろうな・・・。


一度離れた唇・・。ねぇ、早くもっとキスして・・なんて思ってたら、右耳に吐息がかかって、低い声が聞こえて来た


「加減なんか出来ないですぜィ。覚悟しやがれ・・・」

その声だけで、半分意識が飛びそうな位、感じた
体中の血液が、集まって、熱くて、熱くて、何とも言えないような感情に捕われた
言葉は乱暴だけど、その手は、凄く優しい・・。ゆっくり、優しく、私の上に被さった総悟
それだけで、心臓は破裂寸前・・。一瞬目と目があって、目が離せなくなった。そしたら、瞼の上にキスをした
次に、ほっぺにキスを落とした。次は鼻。次は耳。左耳の所に来た時、低い声で、好きだって・・聞こえた。

体が波打った。それで、やっと口に重なった。もぅキスだけで感じてるの凄く凄く分かって・・
何ヶ月ぶりに、体が疼くのを感じた
体の中心が、もぞもぞくすばくて、自分にでも分かるくらい、きっと濡れてるって分かった・・

総悟の手は、ゆっくりと、チャイナ服のボタンを片手で外した。白いお気に入りの中から選んだブラが姿を出した
妊娠する前の胸の大きさとあまりにも違うくて、一瞬総悟の手が止まった
軽くすっぽり入ってた、胸。でも今は、総悟の掌いっぱいに溢れそうな胸の大きさ
本当は、銀ちゃんや、新八や、姉御に自慢してたけど、一番はやっぱり総悟に見てもらいたかった
だって、こんな事、そんなにないヨ。

ブラのホックを、片手で容易く外す。ちょっと恥ずかしくて、隠してみた。
基本。ううん、どっぷりSな総悟・・。きっと貌には出さないけど興奮してる・・
イタズラな笑みを見せながら、私の手を胸から退かした。そんで、総悟の手が、ゆっくり、優しく沿う

「ぁ・・ぁ・・ん・・」

思わず声が出た。だっていつもより敏感・・。

「・・やぁ・・ぁん・・」
総悟の舌が、頂上の突起を含んだのが分かった。気持ちよくて、良過ぎて、股をこすり合わせただけで、クチュクチュ音がしてきた・・。まだ総悟さわってもないのに・・
口の中で、大きくなってる胸を総悟が何度も触って、くわえて・・舐めて・・。
胸の先を、カリって、総悟が、アマ咬みした・・体がびくってしなった。そんな私を見て、凄く満足そうな総悟
こんな貌さえ、ぞくぞくする・・なんて。きっと総悟に染まったんだ。





.............



本当は、ヤルつもりなんざ、無かった
体が一番って、自分でも抑えてきたんでィ。この俺が、女ごときの誘惑に負けるたぁ思いもしなかった
口の中で、ころころ舐める自分の人差し指の感触・・嫌でも想像した
理性何ざ、粉々にふっとんだ、ぶつけるように口を重ねた後、言った台詞。
イタズラな笑みをむけたつもりが、テメーのそんな顔見せられた俺の方が面食らっちまった
完全な女の面。思わず息を呑んだ・・


滑らせた先にある胸は、段違いにでかくて、本当にコイツかと思うくらいだった
だが、やっぱり、首の先につながってるは、てめーの顔。
少し触ったくらいで、体がシなる。突起をつねりゃ声が出る。口内で転がすと、その声は一際大きくなった

何ヶ月も聞いてない、こいつの声。正直やばいと思う
今にもはじけそうな自分のモノ。最後まで持つか心配になった
一人の女で、ここまで来る何ざ。テメーはすげぇ奴だ




........


「電気・・消してヨ・・さすがに恥ずかしいアル」

「嫌でさぁ、どんだけテメーみてないと思ってやがる」

「お腹大きいし、絶対嫌アル!電気!」

そんな神楽を他所に、総悟はチャイナ服をぷつぷつと外していく
「ちょ、嫌ぁぁ。電気ィ・・」

「おめーバカだろィ?そんな声だしやがって、余計に燃えるのがわかんねェのかねィっと」
ばかぁぁと神楽は心で叫んだ。これは本当に嫌がってんだと。
電気だけは、絶対消そうと決心してきたのに、全然消してくれそうも無い
浮かぶのは、いつもより、更に黒いサド笑い・・
組み敷かれてる自分は、動けそうも無い。悲痛に鳴く
あっと言う間に、光の中、晒された自分の裸体。正直死ぬほど恥ずかしかった

来る前に、見た自分の体。お腹だけがぽっこりと出てた。そんな姿を、晒された
恥ずかしくて、恥ずかしくて、顔の前で、両腕で視界を隠す。せめて自分は逃避したい・・
だが、余計に裸体は晒され、総悟の下で、体を固めた



「何でィ。綺麗じゃねェか」

腕から覗くは、総悟の貌。この体を見て、綺麗?嘘だ。

「うううう嘘アル。そんな事、はっきり言ったらいいアル。でも仕方ないネ。お腹の中には赤ちゃんが居るし。大体わわ私だって、それなりに・・」

「だから、綺麗だって言ってんだろィ。つ〜か、前より色ペェな、そそられらァ。」

「ぅぅ、嘘ヨ」
顔は、きっと真っ赤。嘘よなんて声にだしてみるけど、本当は嬉しくてたまらない。もぅ一度肯定して欲しかった

「たまんねェって言ってんでさぁ」
総悟の顔は、神楽に近づき、口を重ねる瞬間に、囁いた台詞。完全に神楽は落ちた・・

舌と舌が絡まって、音が響く、総悟の片手は再び大きな胸を揉みしだく。そのたび神楽の体はシなる。


「濡れまくってンじゃねェか。そんなに俺が欲しかったかねェ」
太股だって、畳だって、伝ってる・・。
そんな神楽を、楽しそうに総悟は笑う

「シタかったんじゃないアル・・愛されたかっただけヨ・・」

思わず神楽の言葉に、笑みが消え、赤く染まっていく顔
どうしていつもコイツは俺を、掻き乱す・・・?
ドクンドクンと波打つ心臓に、忠実に従った

「指で確認するまでもねェな。本当に射れていいのかよ。射れちまったら止める事はできねェぜ・・」

くすりと神楽は笑った
「今でも止められないダロ?バ〜カ」

コイツ・・ニヤリと笑った総悟は、ゆっくり、ゆっくりと中に入っていく

「やぁ・・・ぁ・・ぁ・・総悟ぅぅ」
上目使いで、涙溜めて、うるうるになった瞳で、キスを求める
ゆっくりと沈みながら、上では、舌を、唾液を絡ませる
音のみが、総悟の部屋を侵食する



「おめー感じ過ぎ・・でィ」

髪なんか、汗でベッタリで、体にくっ付いて、総悟の下で、声をだし続ける神楽。頬は赤く染まって。こんな神楽は久し振りだと感じるほど、乱れまくっていた
そんな神楽を見て、総悟とて、きつかった。

「そん・・・な事・・だって・・ぁあ・・んっ・・ふぁ・・お前が気持ちよく・・させるからいけないアルぅ」

「そりゃ褒め言葉にしか・・聞こえねェな」

意識がぶっ飛びそうになる。気が付けば、速度をあげそうな自分が居る。中に強くねじ込みそうな自分が居る
糸一本文分の理性を何とか保って、制御する。

「てめーも、もぅちっと・・自粛しろィ。女の感じすぎは、早産になるって本にっおわっっ!!」
ピタリと、双方が止まる
総悟はと言えば、口を滑らしたと思わず、掌で口を覆っていた

「本?」
首をかしげていた神楽。だが、その顔は、次の瞬間には、にやにやと、総悟真っ青のサド顔にと変身した

「そっかぁ。お前も勉強してたアルか?私とヤリたくて・・、そんなそぶりぜぇぇんぜぇん見せなかったクセに、帰れなんて言ってたクセに、カッコつけてたクセに、頭の中では、私とシタくて、仕方なかったアルかぁぁ・」

にこにこと微笑む。総悟は言葉を失っている。
しばらく、そんな状態が続いた後、総悟が口を開いた

「当たりめぇだろィ。おめーは、どんな姿だって女でィ。どんな姿になろうがヤリたくなるんでェ。悪りィかよ」

「ううん。すっごく嬉しいアル・・すっごく幸せアル。大好きヨ、総悟・・」

紅と蒼の色は、上と下で重なる
そしてそれは、同じように閉ざされ、深い、幸せな快感にゆらゆらと揺れていった・・・・・・






・・・・・

「総悟・・ほら・・動いたアル。ほら、触ってみるネ」

「すげぇな、本当に腹ン中に入ってやがる」

「そぅアル。大きくなってるアルヨ。マミーとパピーが待ってるからネ」

「オイ、そのマミー・パピーってのヤメロ。父ちゃん、母ちゃんだろィ」

「嫌アル。」

「呼び方ひとつでコレたぁ、先が思いやられるぜィ」

「お前と二人で、こうして言い合うの、私好きアルヨ。幸せアル」

「・・・・・・馬鹿だろ・・」

「照れてるアル、総悟くん可愛いアルぅぅ」

布団の中で、何も着てなくて、でもくっついてるからあったかくて、幸せで、そうしてる間に、二人の唇はまた重なった


……To Be Continued…

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