act 29

「何・・・を・・?」

口にすると、又一つ涙が伝った・・
だって、何をはなせばいい?私だけを見て・・なんて言えれるわけない・・
どんな、重い女だって言われるのが嫌。何も言えない・・何も話せないヨ・・

「何をじゃネェだろィ?何で泣いてやがる。その理由を聞いてんでさぁ」

泣いてる理由・・そんなの一杯ありすぎて分かんない
お前が好き。でも私だけの人じゃない。欲張っちゃいけない。本当はこんなの嫌
私だけを見て欲しい。でも、そんなの出来ない。ぜんぶ、ぜんぶ分かって、納得したのに、勝手に出て来るんだモン

「っふっ・・エッ・・ぅ・・ふぇ・・」

もぅ頭の中ぐちゃぐちゃ・・わかんない・・・

「俺の事嫌い?」

首をぶんぶんって振る。そんな事考えられない・・好きで・・好きで・・嫌いになれない

「触られるの嫌?」
又、首を振った
違う。大好き・・お前に触れられると、そこが熱くなって、でももっと、もっとって細胞が言う・・

「銀八の事好き?」
又、振った
違う、銀ちゃんの好きと、お前の好きは、違う好き・・お前の好きは、苦しくて、切なくて、辛くて
でも、あったかくて、きゅんとなって、愛しくなる・・すき。

頬の涙は途切れなくて、首をブンブン振るから、涙は、ホッペタ一杯に散らばった
それに、髪の毛がくっ付いて、ぐしゃぐしゃの顔・・それでも涙止まんなくて・・
「すき・・・・・・すきアル・・・・・お前の事・・大好きなのに・・・どうして・・・」
そこで一旦、言葉が切れた。息をすって、もぅ一度続けた。もぅ・・・止まらなかった

「欲張りで・・っ・・嫌な女だけどぅぅ・・っ・・本当は・・本当は・・私だけ好きで居て欲しいアルぅぅ。
何も見ないで・・他の・・女の子なんか・・私だけ・・っ・・私・・」

最後まで言えなかった言葉・・沖田の唇で塞がれて・・沖田の口の中で、溶けた・・
私のほっぺ、強くもって、ぐいって上に引き上げて、突っ込むように、舌を巻きつけてきた
ほっぺの裏側とか歯列とか、口の中ぐちゃぐちゃで、それでも愛しくて、少しでも沖田に届くようにって、首に巻きつけて、背伸びして、もっと、もっとって、強く絡ませた。そしたら、ホッペの手・・沖田が離した

背伸びしている私の体持ち上げた。
私の体、ふわっと浮いて、あっという間に、沖田の身長のちょっと上
私が上から気持ちぶつけるように、重ねた。口離すたび、息一杯吸って、まるで水の中に居るみたいに、とにかく沖田に絡ませた。息する事忘れるくらい、夢中で重ねた

私は右から角度落とした。沖田は左から角度上げて重ねる
唾液と唾液まで絡まって、もぅどっちがどっちがとか考えられなくて、でも、唾液さえ愛しくて、音が響いて、体の奥が、ずきゅぅぅんて打たれたみたいになった
全身で、すき・・すきって伝えたい・・本当にそう思ったんだヨ・・・


……To Be Continued…

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