act 22
「どうして付き合いたいって言わないの?」
昼食、神楽の前には、スパゲティ、サラダ、パン(4種類)などが並べられている
カフェテリアの中で、お妙と談笑する。その会話の中で、夕べから今朝にかけての
事のあらすじを話した。始めお妙は飲んでいたお茶を、思わず噴出した
げほげほと咳き込み、背中を神楽がさすった
「なん・・本当なの?」
少し恥ずかしそうに、神楽はコクンと頷いた
だったら話は早い。なぜ二人とも付き合わないのかと聞かれたのだった
確かに。ただ、向こうから言わないので、なんとなく自分もいいずらかった面
それとは別で一番気になっている事
自分もそうだが、好きだと言う言葉が出てきていない
可愛い・・そういわれただけだった。キスされただけ。腕に抱かれて眠っただけ
沖田なら、それくらいの事、自分じゃなくても、有り余るほどして来たに違いない
自分と他の女の子とは、違っていたい。そう思いたいが、肝心な言葉が出てこなかった
正直恐かった。何期待してるの?って言われるのが・・・
鼻で笑われそうなのが・・。
とっくに気づいてる自分の気持ち。いっそ言ってしまおうか・・。
嫌われては居ないはずだ。嫌われてたら、あんなキス。あんな表情。
「告白してみたら?きっと上手くいくわよ!」
頑張ってと、お妙はガッツポーズをした。
うん、頑張ってみようかな・・
テーブルの上の食べ物を、簡単に胃の中に平らげ、平然と立つ
「頑張ってみるアル!」
にっこりと笑顔で話す
「そうよ!頑張って!!」
勝算は100%あるとふんでいる、お妙。
嫉妬丸出し。独占欲むき出し。あれを好きじゃないと言い張るなら何だというのだろう。
柔らかく微笑んで、神楽を見送った
……To Be Continued…
作品TOPに戻る