act 21

あったかい・・とっても気持ちいい・・それでいて安心できる・・
包まれた毛布の中、ゆっくりと神楽は目を開けた
少しずつ広がっていく視界、ぼんやりと見える

目の前には、Tシャツ。うつろうつろ意識をはっきりさせていく
自分の頭にしかれている腕、自分の背中に回されている腕
ゆっくりと目を開けると、そこで見つけたのは、ドUPの沖田の顔

神楽が動いたことで、寝ていた沖田も目を覚ます
目をぱちくりと、何回も何回も瞬きを繰り返すのは神楽だ
しばらく繰り返し、信じられないように蒼い瞳を大きく開いた

「ぅわああああああ!!な、な、何でお前ココで寝てるアル!!」

沖田の中から一瞬で抜け出し、来ていた布団は落ち、ベットの上で座ったまま叫ぶ
大きなダブルベット。二人で寝るには申し分ない。いやむしろその為のベットとも言うべきか
しかし、昨日の夜の時点では、沖田は間違いなく隣に居なかったはず
あの恥ずかしいキス・・・余韻に浸った沖田が、調子に乗って、神楽と共に
ベットで寝ようとした。だがそれを神楽はきっぱりと断ったのだ

しばらく言い合いが続いたのち、結局ソファで沖田は寝る羽目になった

だがしかし、目の前に居る人間は間違いなく沖田だった

「ぁあ?夜中のど渇いて水飲んだ後、いつもの様にベットにはいっちまったんでさぁ。
途中気づいたけど、面倒くせぇから、そのまま寝た」

まだ半分睡眠中らしい。

そんな事構わず神楽は、肩をガタガタと揺らす

「面倒くせぇじゃないアル!ふざけんなぁ!」

「ンナ事言ったって、くっついてきたのはテメーだろィ?」
頭を掻きながら、やっと覚醒してきた自分の神経を確認しながら話す

「エッ?うう嘘アル!そんな事断じてないアル!」

「本当でさぁ。一応離れて寝ようとしたら、テメーが抱きついてきたんだろィ?だから腕枕
してやったんじゃねぇか。そしたらテメーが気持ちよさそうに寝てるから・・」
そこまで言って、何も反応がない神楽に視線をやると、口をパクパクと、とても信じられない様な顔
ぱちぱちと目だけを反応させる

そんな様子を、沖田はにやりと笑いながら見る

よっと、ベットから降り、服を着替えるからと言う
まだ固まっている神楽を見ながら、今度は、微笑んだ


……To Be Continued…

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