act 19

二人の間、わずか10センチ
見上げたあいつの顔は、凄く柔らかくて、凄く格好よくて、思わず見とれた・・・
とくとくと早く、静かに音を奏でる
心地よい音色・・そんな感じ

唇が、触れるか触れないか・・・・そんなキス
目を瞑るタイミングなんか知らない・・でも・・顔が傾いて、近づいてきたとき
自然に閉じてた

柔らかくて、あったかくて、すぐ離れていくその唇が名残惜しくて
離れてかないで・・・そう思った

離れた唇を追うように、ゆっくり目を開ける
目の前のあいつの顔
なんでそんな幸せな顔してるの?なんでそんなに嬉しそうなの?
そんな事考えてたら、又近づいてくる。

また自然に目を閉じた
心待ちしてる自分が居る。嬉しいって体が言ってる

あったかい・・なんて考える。ゆっくり、押し付けるようにしてきた
私はただ、まっすぐ目を瞑ってるだけ・・
嬉しい・・けど、体が緊張して動かない

この間のキスとは、全然違う・・・優しくて、気持ちよくて・・
体の奥から、何か分からないものが込み上げる

又離れた・・・もっとして欲しい・・離れないで・・そんな事言える筈もないけれど・・

目を開ける。恥ずかしくてあいつの顔が見れない。
下を向いた。
包まっていた、布団をゆっくり退けた

あいつと私の距離がちじまった。もっとどきどきしてきた
ぎゅっと抱きしめられた。恥ずかしくて、でも嬉しくて・・両手を、何処に置こうかなんて考えた

「緊張してますかィ?」

どきりとした。。だってその通りだったから。ゆっくりと頷いた
上の方で、小さく笑う声がした

ななめ下を向いたまま、ちょっと頬を膨らました。そしたらもっとあいつが笑った。それで可愛いって又言った
嬉しいって思った

あいつの大きくて綺麗な両手で、ほっぺを包まれ、あいつの方へ向けられた
恥ずかしかったけど、くやしいから、ちょっと睨んでやった
そしたらあいつはにやりと笑った

そしたら、又キスされた。ふふっと笑ってやった。そしたらあいつも笑った
緊張が解けた。ゆっくりとあいつの肩に手をやってみた。そしたら、もっともっとぎゅってされた

ちょっと声が出た。恥ずかしかったけど、なんだかアイツは嬉しかったみたい

それに何だか、キスが変わった。こんなキス知らない・・付いていくだけで精一杯
くにゅって何か絡まった。暖かくて、気持ちよくて・・ちょっとぼーっとした

それでもあいつは止めなくて、いっぱいいっぱい絡めてきた
ちょっと苦しくて、沢山息をしたくて、息を吸うたびに声がでちゃって、恥ずかしいと思った

静かな部屋の中で、ちょっといやらしい音が響く。これって私と沖田がだしてるんデショ?
何だかちょっとH・・・

何回も何回も、角度変えて、深かったり浅かったり、ふわふわして、とっても気持ちよくて

もっともっと、私、お前の事・・スキになったアル


……To Be Continued…

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