act 16

「絶対に入るなヨ!絶対絶対覗くな。分かったアルカ?!」
脱衣所で、延々と先程から言い続ける神楽。痺れをきらした沖田は、、、、切れた。


「分かったから早く入りやがれ!何回も何回もうるせぇ!」
沖田の言葉を聞くと、もくもくと怒りを増大させ、バタンと扉を閉めてしまった

(さっき格好いいって思ったのは、アレは嘘アル。断じて嘘アル!あんな最低で性格の悪い男を格好いいと思ってた自分に腹が立つアル〜〜!!)

閉めた扉にもたれかかって、しばらく怒っていたが、とりあえずお風呂にはいろうと服を脱ぐ
(ありえないネ。なんで私、ここでお風呂入ってるノヨ)

暖かい湯船に浸かりながら、神楽は思う。同じマンション。同じお風呂なのに、ここは自分のお風呂と全然違う空間・・。お風呂全体が、あいつの匂いでいっぱい・・・。
鼻から吸い込む香が、心地イイ・・なんて思って、その後すぐに、ぶんぶんと頭をふった
自分のお風呂とは、全然違う匂い・・。
リラックスしてる自分がいた

時間を忘れて、いつもの様に、バスタイムを楽しむ
大好きなこの時間。

あいつと一緒のシャンプーに、ボディソープ。
なんだろう・・包まれてる感じがする・・・
この部屋のお風呂も悪くない・・なんて思ってた

機嫌は元に戻り、むしろ上機嫌にへと変化しつつあった
あとは、湯冷めしないように、冷たい足湯を・・・そう思った時だった

「オメーいくら何でもながすぎだろィ」
浴室を隔てた、脱衣所に、沖田がたっていた。時間にすれば一時間、ず〜とお風呂に入っていた神楽

平然と顔を保っていたが、わけも分からず、ドクドクと胸をうつ感情。
何処でねらすか・・色々考えていたが、一向に神楽は出てこない
何やってるんだと、声をかけたのであった

「!!!・・うっきゃ〜〜〜!!熱!熱い〜」
浴室の中で、熱いともだえる神楽。沖田の声に、あまりにもビックリしてしまい、冷水へと温度を変えるつもりが、間違って熱湯へと変えてしまったのだった。

その声に驚いて、思わずドアを開けてしまった沖田
もうもうと熱気の中で、浮かぶ神楽

「キャーーーー!!」
パニックもいいところ。思わず神楽は、熱湯のシャワーを沖田に浴びせ続けた

「あっちィィィィ!!バカ!おま!早く止めやがれェェ!!」


深夜。マンション。
二人の声は高らかに響いた


……To Be Continued…

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