act 13

「ホラ、早くしなせぇ」
「嫌アル〜〜!!」

沖田の玄関先、二人は・・・暴れていた

「よくよく考えてみたら、お前の方がずっと危険アル」
「な〜にいってんでィ。ベランダに居た男が又来たらどうすんでさぁ」
「天秤かけても、危険度はお前の方が高いアル。きっと私妊娠させられるネ」
「オメー妊娠する前に、する行為を知ってんのかよ」
「分からないけど、ドラマで聞いた事アルネ」

玄関先で、神楽は中に入るまいと足を踏ん張る。沖田はそんな神楽を押す
力で沖田には敵わない。が、それでも頑張って踏ん張る
しかし、勝敗は当然沖田にあった

ひょいと神楽を持ち上げる。考えれば分かるが、地面に足が付いていなければ、踏ん張る事も出来ない
「ダ〜〜!!ヤメロ〜!!」
足をバタバタとするが、構わず沖田は、部屋に連れ込む

「ビービーといつまでも、煩せぇ奴。大人しくしやがれ」
下に下ろすと、又玄関に猛ダッシュすると分かっているため、沖田は、神楽を担いだまま下ろさない
「静かにしねぇと、尻引っ叩くぞ」

かぁっと貌を赤らめる
「わ、分かったアル!!だから早く下ろすアル」
やっと大人しくなった神楽を、床にと下ろした

沖田の部屋に来ると、一番最初に来た時の事を思い出す
思わず、ダブルベットに視線が行く

(こいつと二人きりなんて、危険過ぎるアル・・)
何故か顔が赤くなったりする自分。動機はするし、触られると、そこの部分が熱くなる
近づきたくなかった、今更、なんで合図したんだろうと、考えていた

そのまま突っ立ているのもと思い。ソファに座る
沖田はと言うと、リビングでかちゃかちゃと音を鳴らす
床に、目を走らせる。大学の課題が台の上にある。それは、散らばっていた
よくみると、台の上のモノが床にも散らばっている
もしかして、自分の合図を聞いた沖田が、急いで来たために散らばったのではないかと考えた

うぅ〜〜と感謝したい気持ちと、こんな奴・・との気持ちがグルグルと回った
「ホラ・・」

手元に差し出されたのは、あのカップ。沖田が自分の部屋から持って言ったカップだった
その中には、ココア。程好い温度の。
ゆらゆらとココアに映し出される自分。カップ・・ココア・・

沖田の危険な空間で、思い出してはいけないモノを思い出したような気持ちに捕われ、ただただ体が固くなっていった


……To Be Continued…

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