act 6

やっとの事で、わらわらと自分たちを見る視線に気付く
まだ、知らない人ばかり・・お妙と神楽はきょとんとした
その人ごみの中から、ひょっこり頭を出した人間を発見した神楽は、思わず叫んだ

「お、おま!!あ〜〜〜!!」
思わず、人差し指を向けた
「銀ちゃん。こいつが私の隣に居る、サド野郎アル」
ぶんぶんと神楽は銀時の腕を振る
「あ〜?沖田君?」

「そうネ!こいつ最低アル!昼間っから、女と・・むがっ!」

「べらべら余計な事をしゃべってんのは、この口かィ。」

沖田の手は、神楽の口を塞いだ
神楽の顔に、自分の顔をくっつけ、ニヤリと笑う
沖田の掌の中で、むごむごと神楽は何か言いたそうにしている

「はぁ〜とりあえず。・・・避妊はしてくれ・銀さん問題になりたくないから〜」
神楽と、沖田をほたり、すたすたと校舎の中に入っていく
神楽は、やっとの事で沖田の手から逃れ、沖田に噛み付きそうな視線を送り、ぎんちゃ〜んと又銀八の元に走っていき。その背中にダイブした。グエ!!と銀八は声を漏らし、そのまま腕を絡ませ神楽は甘えながら歩いていく
そんな様子を、沖田は、面白くないような視線で見ていた

それが、何に当てはまるのか、ほんの少し感じた感情。その感情を、特に考える事もせず、其処を後にする

其処に、残された、土方・・と近藤。目の前に居る美人=お妙に、すっかり骨抜きにされている。
目には、一人しか映っていない
土方は、ひこずる様に、近藤を連れて行った


残されたお妙。ふぅと軽く息を吐き、神楽の後を追った


昼食、神楽は心を躍らせながら、お妙とカフェテリアに行く
入った瞬間。神楽の目はコレでもかと輝いた。色とりどりのご飯。何種類かにジャンルも分かれている
思わず室内を見渡す。建物自体綺麗なのだが、カフェテリアは、又違った空間とも言えた
大きな窓からは、光が差し込み、天井は高い。広く、席もゆったりと座れる。それぞれ個性の持った人間が、楽しそうに、自分の食事を食べている。思わず笑みが広がるのは、何も神楽だけではなかった

隣を向くと、同じようにお妙も、感動しているようだった

二人は、中に入る。
まずは、席を・・・
探していると、隣のあいつが見えた。その他に、役3名。一人は、総悟ぉぉ!!と怒鳴る、一人はそれを制す。そして、そんな3人をやれやれと見る男。思わずウゲっと声にだし、他の席を探す。なぜなら、隣のあいつが居る席には、既に女が群がっていたから・・・。

お妙と席を探していると、後ろから近藤の声が聞こえた

「お妙さん!!!!」
振り向くと、満面の笑みで近藤が・・・。お妙と、神楽は同じ様に顔が引きつる。他の席を一刻も早く・・とも思うが、近藤に一緒に食べましょうと言われ、席に連れてこられた
向けられたのは、女の視線。席を囲む女の視線
こんなトコで食えれるか〜〜!!と内心、お妙と神楽は思う。ゆえに顔が引きつる

あくまで視線は、あいつには向けない。何となく・・。視線を泳がしてると、銀八がカフェテリアに入って来る所が見えた。

「銀ちゃん!!」
神楽は、其処の皆を無視するように、銀八の元へと行く。これは好都合だと、お妙もそれに便乗する
目の前の定職を、黙々と沖田は食べる。女に話しかれられても、適当に相づちを打つのみ。
視線は、銀八の元に居る、神楽の元へと向けられた。
神楽、お妙は、銀八の元で、奢って〜〜と纏わり付いている。さっきまでこの席に居た表情と、うってかわり、その微笑みは、全て銀八に注げられた。

又、胸にチクリと何かが刺さった



……To Be Continued…

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