act 15

正直、頭が真っ白になるって事…本当にこうゆう事なんだ…
本当に真っ白になった…。
そんな事考えてた…。

だって沖田の手が、あたしの手を掴んで、恥ずかしくて、ちょっと泣きそうになってた
そしたら、ぐって私の手を引っ張って、今度こそ…キスされた。

あたしの心臓が、折角丈夫に丈夫にってちくちく縫ったのに、そんなの全然…全然ダメダメ位に一気に弾けた。

あたしのお目めが、くわって開いた。これでもかって位に。

あたしのファーストキス。こんな、こんな強姦魔で、意地悪で、憎たらしくて、サド野郎に奪われちゃった

でも、ちょっぴり嬉しいだなんて、絶対言ってやんない。
だってコイツ、絶対都合のイイオモチャ程度にしか思ってない。
そんな事思ったら、ちょっとヤになって、あたし、力入れて、あいつの胸板手で押したノ。
そしたら、意外と筋肉がついてるの分って、こんな所でもドキドキした。
折角胸板押したのに、簡単にその両手を掴まれて、もっと体がピッタリくっ付いて、離さないって様に、あたしの口に吸い付いてきた

初めてだし、ドキドキするし、酸素足んないし、あたし苦しくて、逃れるように、したら、一回軽く離れた。
やった、あたし酸素が吸えるって思ったら、息付く間も無く、もっと私に噛み付いて来た。

生暖かい何かが入ってきて、それがアイツの舌って分って、ビックリして、イヤイヤって首振ったら
ガッチリ頭の後ろ固定されて、右から、そんで次は左からって…。酸素を吸う事は出来たけど
執拗にやめてくれない…。

もぅ…ダメ…って思ったら腰抜けた。
ガクってなって、そしたらあいつがあたしが落ちないように軽々と支えた。
立つ事出来なくて、あいつに抱き寄せられながら、あいつの胸に耳をピタって耳を押し付けたら、ホントびっくりしちゃう位…ドキドキしてた。

ねェ、あたしと同じ位…ううん。あたしよりドキドキしてる。
うん。嬉しかった。なんだかとっても嬉しかった。だからちょっと私…あいつの背中に手をまわそうとした

そしたら、一度ある事は二度ある?あれ?違う、二度ある事は三度あるだったかな?
そうとりあえず、そう言う事。またもやあの声に邪魔されて、あたし、突き飛ばされはしなかったけど、手を離されて…。立てないから、床にバタンて落ちたのヨ…最悪。

「てか、お前ら、こんなトコでなにやってんだ?」

まさか、キスされて腰ぬかしました…なんて言えないし、あたしを二度もこんな目にあわしたコイツもムカつく。
だからあたし、言ってやったノヨ。

「立ちくらみがしたから、支えてもらったアル。トッシー部屋まで抱いていってヨ。」

口元拭って、そんな事したらキスしてたのバレバレ!
んでもって、なにやら言いたそうにしてるあいつの貌。
だって、お前ムカつくアル。キスするだけしといて、バレそうになったら止めて…分るけど、何かやっぱり自分が都合の言い様に使われてるみたいで嫌なのヨ。

そしたらトッシーは、一瞬あいつに視線をしたの気付いた。
そしたらあいつ、何かいいたそうにしてて、ちょっと期待したけど、やっぱり何も言ってくれない。
やっぱりあたしはオモチャ…。

あたしを軽々と抱き上げてくる大きな体。
こいつはね、銀ちゃんみたいナノ。銀ちゃんみたいにとっても安心する。
多分こいつに相談とかしたら、何か答え教えてくれそうだけど、そんな事言えないし。

ちょっぴり、悲しくなって、あたし、トッシーに首にぎゅって手を回して、思い切り体をぎゅって寄せた。
安心するの、この体、とっても安心するのヨ。
心臓が苦しくて、ドキドキする事は無いけど、温かくなる。

早く部屋の毛布に包まりたい…なんて考えながらトッシーの胸板に顔をうずめた
だから、ぜんっぜん気が付かなかった。

あいつがトッシーに向ける視線。酷く鋭くて、嫉妬心丸出して、ヤキモチ120%の瞳。
冷や汗だらだら流しながら、トッシーは私を部屋まで運んで、布団をかけてくれた。

ふふ、鬼の副長のくせに、マミーみたい。

「お前、総悟と…」
いきなりそんな事聞くから私焦って、何も言わず、布団被ったノ。
そしたら、一度ため息ついて、部屋から足跡が遠ざかって行った…

....
ったく…。近頃の総悟の様子と嬢ちゃんの様子…。
ありゃあどう見ても…。あぁぁぁ!!面倒くせェ!恐らく近藤さんは深くは気付いてないだろう
俺も出来れば気付きたくなかったが、、、、、、総悟の奴ァ丸分かりだからなァ。

とりあえずアレだ。周りのモンに出来るだけばれねェ様に奴にも釘をさしとかねェと…。

てか何だ?何でこんなの俺必死?オカシクね?

大体あいつら、何であんなに意識してんの?
会えば喧嘩ばっかりの最悪タッグ組んでたよね?てかいつからだ?
てか主にどっちが?
いや、ありゃァ、総悟だ。可哀想に嬢ちゃんも…。あんな蛭(ヒル)みてェな奴に目ェつけられちまって…。
あいつは食いついたら絶対ェ離さねェ。

いや、ちょっと待て、嬢ちゃんの様子を見た所、まんざら脈なしって訳でもなさそうだな。
いやいや、あんな最強カップルなんぞ生まれて見やがれ、江戸の町は破壊するぜ

痴話げんかに何か巻き込まれでもしてみろ。
たまったモンじゃねェぞ。

一度あいつらには、あぁ、恐らくまだ付き合っては居ねェな。
付き合う前に言っとかねェとな。てか何て?何て言うんだ?
付き合うな?イヤ、これは幾らなんでも野暮ってモンだ。清い付き合いを…?いや、俺どんだけ?

あぁぁぁ面倒くせェっっ!!
知らねェ。俺ァ 何にもしらねェよ。ハッ、勝手にしやがれ…


「っんぅ〜〜。っッ!!」



???
何だ?
何の声?
女の声か?
うめき声か?
いや、違ェ…アレは……



オイィィィィィ!!!

何してやがる?
いや、あいつ等頭オカシイぞ。かんっぜんに狂ってやがる!ここ何処か分かってやがんのか?

てか、あらァ、総悟の奴だ、、、、勘弁してくれ。こんなトコ他の隊士にでも見つかってみろ…


「てか、お前ら、こんなトコでなにやってんだ?」

とりあえず、偶然を装う事が出来た自分に拍手を送ってやる
土方十四郎…あなたはよく頑張りましたァァァ!!!

「立ちくらみがしたから、支えてもらったアル。トッシー部屋まで抱いていってヨ。」

オイィィィィィ!!!
第二関門来たよコレェェ???

何いっっちゃってんの?お前!
てか何?総悟テメッ!口拭ってっ!!てかどんだけェェ!!

てか何だ?そんな目して俺を見るならハナからテメーが抱いていけばいいじゃねェか…
この女はこの女で執拗にしがみ付いてきやがる。
オイ、その後ろの男がすんげェ殺気とばしながら睨み付けてくるんですけど
うっとしい、きわまりねェ。




てか、何だ?こいつ等本当の所…

「お前、総悟と…」
あっ!
この女布団被りやがった。てことは何か?まだやっぱり何も進展はしてない割りに、一線飛び越えちゃったと…

あぁぁ、マジ面倒くせェ。
何で俺がガキの色恋沙汰に首を…。

いや、その前にだ、互いに…何だ…好きあってる、仮にも男女が一つ屋根の下で一緒に暮らすというのは…

いかがなもんだろうか―――――。     

                                           終わり。てか作文んんん??

……To Be Continued…

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