―番外編:別落ちVersion―
シカクはダァン、と地面を叩く。
何度も、何度も何度も。
その手から血が流れ続けようとも。
「オレが…オレが守るってあいつにいったんだ……なのに、守られたのは俺達のほうじゃねぇか…ちくしょうッ ……………!!!!!!!!」
「っ……、」
どこかわからない空間に、カミコはいた。
「…ここ、 は………。」
【ごめんねカミコ。君を救いたかったけど、僕の力じゃこれが限界だった。】
「―――誰 …?」
【僕は実体を持たない…夢幻眼を通して君に語りかけている。でもその力も君を此処へ飛ばしたことによって…まもなく消えてしまう…。】
「つまり…生きてるんだ、私。」
【…ごめんね。皆の元へ帰すことが出来なくて。】
「んーん。謝らないでよ、私は私の使命を全う出来た。……まって、つまり夢幻眼でここに飛んだってことで……。
――――それって私が此処から脱出できるってことなんじゃ?」
カミコの問いかけに返事はなかったがクスっとどっかでほほ笑む声が聞こえた気がした。
カミコは考える。
別空間へ飛ぶのに使う術は―――――…、
「―――――神威、 だ。」
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