いたたまれない気持ちになったカミコは一人資料室へ。
「はぁぁぁぁぁ………。」
「おーおーでっけぇ溜息だな。」
「!!? ぁ、シカクさん ……お疲れ様です。」
「おう。で?その溜息の原因はなんだ。」
シカクは特に資料を探しに来たよう砂わけでもなく、置いてある椅子へとゆっくり腰を掛けてカミコを見てくる。
「……二人の人に、キ ………キスされ『どこのどいつだ!!!!!!!!』
―――火影室にいる二人―――
カカシ・シカマル「!!!??(ゾクっ)」
―――――
言い終わる前にシカクの雷がドカーンと落ちる。
「(うわぁ…相談する相手間違えた…)あ、私じゃないですよ!?友達です友達!!!」
「な、なんだ……驚かせんなよ …………。」
「(なんか信じてもらえた)えっと、それで、一人はその子が好きだけど好きになっちゃいけない人で…もう一人はずっと支えてくれた人 …らしいんです。」
「なんでその子にとって好きなのにその相手を好きになっちゃいけないって風に感じてんだ?」
「…その子には、将来を共にする子が決まってるらしいんです。」
「あー…なるほど、な。そのずっと支えてくれたっつー人は?」
「歳上で、家族のように接してくれて安心感もある人です。」
「(あー………わかっちまったかもしんねぇ……)んー難しいな。でも一番大事なのは、自分の気持ちなんじゃねぇの?」
「自分の…気持ち ……?」
「そいつにはもう相手がいるとか、傍に居てくれて落ち着くとかそういうのも大事だけどよ、まずは相手の事じゃなくて自分の気持ち考えてみろ。…って俺ならその子に言うかな。」
「自分の気持ち…ですか?」
「そうだ。後悔しない選択をしろ。…その子も、勿論いずれ悩むであろうお前も、な?」
そうシカクは告げ、頭をぽふんと一撫でした後資料室を出ていった。
「漸く難解問題を読解した気分、だな。(しっかし……シカマルとカカシ、 か。……………あいつら俺のカミコにそんないかがわしい事までしてたのか、許さん)」
っと、ひそかに別の意味で燃えていたシカクであった。
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