木ノ葉へと戻る三日間。
カミコはカカシといろいろな話をした。
勿論伝えても大丈夫な範囲での未来の話も。
それをきいてカカシは「じゃあ、俺がカミコを好きでも問題ないね」っと終始笑顔でいて。
木ノ葉へと到着した二人を待ち構えていたのはたいそうご立腹な奈良家の3人。
そしてカミコはヨシノとシカクに引っ張られ、奈良家で散々長い説教をされた。
そしてその罰として、カミコは一度断った火影側近を引き受けることになったのだ。
漸くシカクの部屋からでたのはすでに日付が変わっていた頃。
私は足元を若干ふらつかせながら、部屋ではなく縁側へと向かい、腰を下ろした。
「……星空が、綺麗。」
私は此処に存在するはずのない人物。
無事に使命を全うし、自分の目でその先を見守れるようにもなってしまった。
木ノ葉を出ていく、という計画はカカシにより邪魔をされ、再び木の葉へと戻ってきてしまった。
「……よかったのかな、これで。」
「いいに決まってんだろ。」
「! ……シカマル、」
「随分説教時間長かったみてぇだな、ほれ、これでも飲め。」
そう手渡された湯飲みを受け取り、お茶を喉へとながしこんだ。
「……お前がどうして奈良家と距離をとりたがるのか、俺はよくわからないし、お前には嫌われてないって勝手に思ってるんだが。…これからもそう思うことにした。」
「シカマル……。」
「お前は、親父の命を救ってくれた恩人だからな。」
「―――そういえばね。テマリがシカマル元気か気にしてた。」
「テマリが…?」
「そう。今度食事にでも誘ってみたら?」
「なっ/////」
「テマリに気があるのなんてみててバレバレだもん(笑)私でいいのならいくらでもアドバイスの一つや二つするし?」
「よよよよ余計なお世話だよ!!!ったく!もう寝ろよ!俺も寝る!!!」
そう顔を真っ赤にしながらシカマルは部屋へと戻っていった。
その様子を見れば私は思わずふふっと笑みを零してしまう。
「なんだ ……。心配なさそうで安心した。」
そうつぶやいて、私は暫く星空を眺めていた。
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