Silver hourglass | ナノ


02  









緊急に招集されたカカシは綱手のいる火影邸の火影室へと急いだ。

寝起きの髪を逆立てし、口元を覆うマスクを装着しながら。



火影室へと入れば、火影の左には相談役のシカク、右には側近補佐のシカマル。
そしてカカシと同じく呼ばれたであろうアスマ・紅・ネジが火影の前に整列していた。




ふ、と視線をずらせば、五代目の左横に一人のおそらく暗部だろう面をかぶった人物がいた。







「皆朝から悪かったな。色々あるんだが、まず紹介しよう。面を外せ。」






綱手から言われ、その人物は面を外す。

銀色の長い髪は後ろでポニーテール。
そしてその瞳はあいつと同じの蒼く透き通っていた。
背は少し低い方だが、見た感じまだ子供だ。







「今日から木の葉の仲間になるくノ一を紹介する。私の遠い親戚でもあるんだが、ロメリア、自己紹介を。」



「ロメリアと申します。暗部出身、位は上忍です。歳はもうすぐ14になります。」






その経歴に、そこにいた綱手以外の上忍は目を丸くした。
まるでカカシと同等レベルの経歴。
そしてカカシよりも早い段階で暗部へと所属していた。


なによりも、まだ13という事だ。







「まぁ色々事情はあるが追々。これからは木の葉の上忍として任務をこなしていってもらう。
これでもまだ歳が13だ。
そこでだ……カカシ。」



「はい…?」








あ、凄く嫌な予感がしないでもないんだけども。







「お前一人暮らしだろう?お前の家に置いてやってほしい。」






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