Silver hourglass | ナノ


02  









「カカシ、久しぶりだね。」





ひっそりと会うしかできない、それでも一月に一度会えればまだマシな方だ。

自分はまだ子供だが3つ年上の彼女を守れる自信はどこかに存在した。

故に天才と謳われていたからだろうか。


俺はミサラが大好きだったし、里の問題が何だと子供なりに思っていた。
彼女もそれは同じ気持ちだと思っていた。



もう付き合って一年もたっていたのだから。








そして一月後、いつものように待ち合わせに使っている場所へ行けば、当たり前のようにミサラはそこに立っていた。

俺はミサラを抱きしめるが、いつもなら手を回し抱きしめ返してくれるのに、今日はそれがなかった。


俺は一度身体を離して、下を向いているミサラの顔を覗き込んだ。









「……ごめんなさい、私、もう貴方に会えない。」









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