Silver hourglass | ナノ


17  








カカシはどうしても気になっていた。


ロメリアはミサラに関係しているのではないか、と。
だが砂と雨では場所も遠い。
いくら夢幻眼を持っていたとしても、そんなのは理由にならない。 


今更考えてなんになるというのだろうか。


だが、違う意味でカカシはロメリアが気になっていた。
それがどういう感情なのかはよくわからないが。


…笑った顔は、とても可愛かった。
そして、あの歳で上忍になったのも分かる。


あのレベルが下忍や中忍にいたらそれこそ吃驚してしまう。



ロメリア……。
少女は一体何者なんだろうか。



どこか惹かれるものがあるのはいったいどうしてか。
そんなことを考えさせられる一日だった。




――――――――
シカクは火影室へ戻るやいなや、先程の件の報告をした。





「…やはり、母親譲りで発動していたか。」


「しかも両目です。血継限界のひとつをもつ久遠一族に代々引き継がれるもの…」


「カカシは大丈夫だったか?」


「ロメリアが雨隠れ出身といっていたので、繋がりはないと判断したかと。」


「…そうか。あいつは知るまい…ミサラが…久遠一族は元々雨隠れ出身だという事を。」


「…このまま黙っているつもりですか?」


「…さて、どうしたものかね。」







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