木の葉きっての天才忍者と言われた、はたけカカシ。
「木ノ葉の白い牙」の異名で他国から恐れられた天才忍者・はたけサクモの子であり、父譲りの逆立てた銀髪をした長身痩躯の男性。常に口元を覆うマスクを装着。
そんなはたけカカシが16の時、付き合っている女が存在した。
その時代は、他里同士の交際は条約で認められていない。
カカシのお相手は砂隠れの忍をしているくノ一。
カカシより歳は3つ上。
禁止されていたが交際は順調に続いたかにみえた。
いつものように砂隠れへの任務を終わらせ、いつもの待ち合わせの場所へ行けば、その彼女はいた。
「ミサラ!」
彼女の名前は久遠ミサラ。
砂隠れで上忍をやっている彼女はとても美しい女性だった。
蒼い瞳をして、綺麗な深紅の髪色で、肩までのウェーブがかかった髪は、いつも風に吹かれれば踊るように舞っていた。
そして彼女の左目は夢幻眼をもっていた。
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