10/02/01〜10/03/07
ジュラキュール・ミホーク
バスルーム
「はァ〜〜〜〜っ」
久しぶりに入る湯船は心地良過ぎて、ついオッサンくさい声が出てしまう。
「髭のオッサンが居なければもっと良かったんだけど」
目の前で目を閉じているミホークを睨みつける。
「宿が何処も満室で、ここも一部屋しか取れなかったのだ。仕方あるまい」
「だからって一緒に入る事ないでしょう?」
「男女で同じ部屋に泊まり、内風呂しかないのなら、共に入らない訳が無い」
しれっと云ってくれるけど、全く理屈になってないから。
「ミホークは手足が長いから狭いの」
向かい合わせで浸かる私達だけど、私のスペースなんてちょっとしかない。
「ではこうすれば良いだろう」
「へ? ひゃっ!」
ミホークは突然私の脇を掴んで持ち上げ、自分の足の上に乗せた。
「ちょっと、何すんの!」
「これで良い」
いやいやいや! 全然良くないわ!
やたら近いし、なんか危ない気がする。案の定ニヤニヤ笑うミホークに危険を感じ、離れようとするけど、グィと腰を固定されてはもうどうしようもない。
「いい眺めだ」
「ば――ッ!」
ミホークは、ギュウと私を抱き締めると、私の胸に顔をうずめた。
「もー……ミホークってばー……」
「……」
何も答えないミホークを見下ろしていると、それが何だか可愛く見えてしまう私も末期だろうか。
とりあえずは湯船の心地良さと、彼と肌を重ねた温もりに浸ろうと、私もミホークをギュッと抱きしめた。
Fin.
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鷹さんでしたー。変態オヤジな感じでしたが、イメージをブッ壊してしまったらすみません! や〜鷹さん可愛いよね!?
拍手ありがとうございました!
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