あとがき


 最後までお付き合いくださり、ありがとうごさいました。

 完結までにかなりの間が空いてしまい、本当に申し訳ありません。盛大に広げてしまった風呂敷を、どう畳むかで悩みに悩み抜きました。あとちょっとで完結ということろで、蹴躓いてしまった感じです。プロットの大切さを痛感しました。

 そして、最後の最後で衝撃の事実が発覚しましたが、レインは精霊と契約してるのに、どうしてノーブレン家を追われたのか疑問に思うかもしれません。ですが、ノーブレン家が契約している精霊は、一人につきに一度だけしか未来視ができないため、精霊の儀式にのみ焦点を当てていました。なので、その後に闇の精霊と契約することまではわかりませんでした。

 キリアはこの後、幽閉されるので、レインが実の弟であると知る機会はないような……。でも、教えてあげたいような……。その場合は、自分のしでかしたことを思い出し、俺は弟になんてことを!と、後悔にのたうち回りそうですね。仮面をつけて別人となり、こっそりレインを補佐するパターンもありだと思っています。

 デュラクル、というか、精霊は基本的に契約者至上主義ですので、契約者が傷つくことを嫌います。なので、今後も心が弱った時などに、甘く囁いてくることでしょう。そんな思いも込めた題名だったりします。

 後半は特にシリアス度が強く、いまいちレインとデュラクルに焦点を当てられなかったことだけが心残りでしょうか。もっとイチャイチャさせたかった……!油断するとすぐシリアス路線に走りたくなる癖をどうにかしたいです。


 2023/03/08   久臥 拝

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