小ネタ | ナノ


  頭のネジが二三本ぶっ飛んだお袋の話



 オヤジ曰く「両想いだと自覚するまでに二年、それから恋人だと理解するのに一年、さらに夫婦だと認識するまで二年かかった」つまり、五年かけてオヤジと夫婦になったんだよ。オヤジすげぇよ。

 何やらかすかわかんないから、目が離せない。でも、一番そばにいて欲しい時に頭を撫でて、欲しい言葉をくれるすごい人。故にお袋。

 普段はぽわぽわしてるくせに、家族を悪く言われるとキレる。んで、めっちゃ強いからたちが悪い。しかも武器なしの素手。怖い。

 息子が増えたと認識するまでに三日かかる。「エース、息子、愛する!」って、復唱して覚える。オヤジに聞いてもらいながらやるんだよ。可愛い。
 でも、一度覚えたことは忘れない。今までいた息子達の命日までしっかり覚えてて(だって悲しいのが三日続いた)、弔いに花(温室で育ててる)を海に投げている。殆ど毎朝やってる。
 一日だけ投げない日があるから、その日死ぬのはタブーだよ。死にそうになっても明日までもたせるよ! でも、その日が頂上戦争だったりする。
「エース! 今日が何の日か忘れたとは言わせねぇからな!」
「そうだった! 空気読めよ海軍!!」
的な感じになる。なんやかんやサッチは生きてればいいのよ。

 で、ルフィが合流してエース助けて、赤犬がオヤジを侮辱してって、原作通りにすすんで、エースがマグマグされかかったときに、お袋が飛び蹴りで割り込んで来る。しかもそのまま戦って勝つ。最強。
 
 お袋のために誰も死なない。白ひげ根性なめんな。

 でも、オヤジは船長命令やるから、皆で却下してしまえばいい。「お袋の平穏の方が大事に決まってんだろオヤジ!!」の勢いね。
 結局、誰も死なないまま、逃げ切って平和に終われ。


prev / next

[ back to top ]