小ネタ | ナノ


  海軍アイドルまりんちゃん!


 海軍のイメージアップの為に起用されたアイドルちゃんの話。芸名まりん。

「はぁい、歌って踊れる正義の味方海軍アイドル、まりんです♥」
 っていうノリの、ツインテールな女の子。めちゃくちゃ可愛いので、男女問わず海兵さんに人気。市民のみなさんにも人気。なぜか、海賊にもファンがいる。

 きゃるるん、きらきら、っていうキャラ。そう、キャラ。
「25にもなって『まりんです♥』とか、いい加減無理があると思うんだ。そろそろやめていい?」
「え、駄目。まだ行けるって、お前童顔だし」
 みたいな会話をマネージャーと毎回やってる。正直辛い。

 でも、仕事は仕事だから頑張る。ヤケになってるわけじゃないよ!
普段との落差が物凄かったりする。普段は落ち着いたお姉さんだよ。だからか、プライベートでまりんちゃんってバレたことはない。それは良かった。

 取り敢えず、みんなに愛されてるまりんちゃんですが、唯一避けられてる人がいる。赤犬さんである。
あの人、頑固そうだし、アイドルとか浮ついたもの嫌いだよね。ましてや、媚を売るような女も嫌いだよね。仕事なんだから仕方ないのに。

 そんな感じなのに、二人っきりになってしまうという。気まずい。
「アイドルだかなんだか知らんが、媚を売るような女は好かん」
 とか正面切って言い出す赤犬さんに思わず素がでてしまえばいい。
「あなたがどう思われようと、こちらも仕事なんです。私は周囲に笑いかけなきゃいけない。それが義務ですから。別に、私のことは嫌いで構いませんよ。だけど仲のいい振りくらいはしてください。それが出来ないなら、嫌悪を剥き出すのをやめてください。イメージアップキャラクターと大将の仲が悪いって、どうかと思うので」
 馬鹿な小娘だと思ってたから、赤犬さん驚いて珍しく黙っちゃったよ。そこで、ようやく素が出てたことに気がついた。
「…そっちが素か」
「ええ、まぁ。小娘が出過ぎたことを言いました。忘れてください」
 頭を下げたら、めっちゃ撫でられればいい。髪が乱れるとか、そんな事はお構いなしだ。

 そこからとても可愛がられるようになった。何故だ。
 赤犬さん的には、努力家な面が好ましいらしいよ。あと、キャラ作りで無理してるのも分かるから、執務室で二人きりの状況をつくってくれるよ。休めるね。
 サカズキさんって呼ぶように言われたり、本名教えてそう呼んでもらったりする仲になればいい。

「サカズキはサカズキさんって呼ぶくせに、俺は青雉なんだね」
「わっしも黄猿だよねぇ〜」
 みたいな感じで、他の大将にからかわれるサカズキさんとか可愛いよね。
 軽くロリコン疑惑かけられてるけどね。

 あと、七武海相手にも内心ビビりながら「まりんです♥」を貫けばいい。何故かみんなに気に入られてたりするよ。

 何故か海賊船に出張営業行くハメになる話も書きたい。in白ひげ。
 エースがファンだったりすると面白い。サインねだってくるよ。


 そんな感じのアイドルさんの話。



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