小ネタ | ナノ


  OP世界に貧乳の概念はない



 タイトルのまま、ちっぱいの子の話。

 トリップしてきて、途中で声を落としてきた子。だから喋れない。
 見た目は小さいし、胸もない。でもちゃんと成人済みの大人。顔立ちはちゃんと大人びてるし、頭もいい方。

 そんな子が白ひげさんちに拾われてあれやこれする話。

 取り敢えず海にドボンから拾われて、保護されることになったまではいいんだけど、体が塩っぽいから風呂に行こう! とかエースが言い出すし、一緒に入る流れで慌てる。
 エースは主人公さんを男だと思ってるよ! だって胸ないもん! 髪も短かったしね!

 慌てた主人公さんは逃げようとするんだけど、エースが腕を掴んで離してくれない。なんで逃げようとすんだよ、ってなる。
 で、声もでないので行動で示すしかなくなって、エースの手を掴んで胸に持って行けばいい。大変慎ましやかだけどふくらみはあるので、ふにっ、てなってエースが戸惑う。
 戸惑ったから、取り敢えず揉んでみた。柔らかいので筋肉ではないらしい、とか考えたあたりで主人公さんが顔を真っ赤にさせてることに気がついたよ。

「………なんか、ごめん」

 ふるふる、って涙目で首を振った彼女をよくよく見てみれば、ちゃんと女の子でしたっていう。しかも涙目が拍車をかけてめっちゃ可愛い。
 ナースの姉さんたちとお風呂入って、服も女の子らしいの借りたらもう男には見えなかったよ。胸ないけど。

 それから、エースより年上だって分かってびっくりされる。だって色々と小さい。
 で、話せないことと、小さい胸、遠慮しがちな性格のせいで何やら誤解をうんだ。たぶん、まともな環境にいなかったんだろう的な。
 だって、みんなの常識でいえば二十過ぎた女の胸は大きいものだもん。個人差はあるけど、ここまで小さいはずがない。身長はともかく、体の発育が良くないって結論。

 だから、めっちゃ大事にされればいい。なんだか優しい目を向けられてるけど、本人は気づいてない。勘違いされてることも気づいてない。

 声が出ないし、英語が苦手だから筆談もできない。だから、身振り手振りで意思表示する。可愛い。
 表情がよく動く子なので、わりとなに考えてるか分かる。

 まあ、そんな子が頭を撫でられながら白ひげさんちで頑張る話。



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