赤司家の食卓
『マトイ:これでもう大丈夫だと思うよ』
『シエラ:地球に戻ってみないとなんとも言えませんが、一度確認してきてください』
クラリッサからの光が弱まり、マトイさんの一言で我に返る。
一瞬寝そうになってた…。
『征:じゃあなまえ、一度ログアウトしよう』
『ぷそこ:うん。赤司くんに確認してもらって、また報告に来ますね』
『シエラ:それは危険なので、お二人が宜しければこちらからお繋ぎ出来るようにしますよ』
『ぷそこ:お繋ぎ?』
『シエラ:はい!こちらから地球へのポータルは出来ていますから、接触が可能なんです』
『征:呼び掛ければいいということでしょうか』
赤司くんの問いかけに、シエラさんがはい!と元気よく答えてくれた。
何かあったらシエラさーん!って呼べばいいってことかなぁ。
『征:では今日はこの辺りで失礼します。また何かあったら連絡します』
『シエラ:何もないことをお祈りしています!ぷそこさんもお大事に』
『ぷそこ:ありがとうございます!』
ログアウト画面を開きつつ、シエラさんたちに手を振って地球に戻る。
目を開けたら赤司くんの部屋で、早速服を捲って赤司くんに背中を確認してもらった。
「どう?」
「…消えてる。効果はあったみたいだね」
「よかったぁ、これでもう一件落着?」
ほっと一息ついて、服を戻してから赤司くんを振り返ると何か考え込んでいる様子だった。
痣が消えてたならそんな顔する必要ないのに、どうしたんだろうと思い声をかけるといつも通りの笑顔に変わった。
「なんでもないよ。せっかくだから夕飯も食べていくといい」
「いいの?赤司くんちのご飯おいしいから好き」
お母さんがいない赤司くんのおうちでは、雇っているコックさんが作った高級料理さながらの食事が出てくることを知っている。
うちのお母さんのご飯もおいしいけど、たまに食べたくなるって感じ。
「いつでも食べに来るといいよ。父もなまえなら歓迎してくれる」
「じゃあ赤司くんもうちにご飯食べにおいでよ、お母さん喜ぶよ」
「なまえのお父さんは最近複雑そうな顔しているけどね」
「え、そう!?」
赤司くんの部屋で談笑していたら、ふとこうやってこちらの世界でお話しするのは久しぶりだなぁと思い返す。
ほとんどPSO2…っていうか、オラクルの方でばっかりだったから。
しばらくこうやって話す機会が増えそうだなぁと思っていたら、赤司くんの部屋の戸がノックされ食事の完成が告げられた。
二人で部屋を出て赤司くんのお父さんやメイドさんたちに挨拶をしてからテーブルに着くと、本当いつ見ても豪華な食事に感動する。
もし赤司くんと結婚とかする事になったら、私がこんな豪華な料理作らないといけないのかなぁとか考えたらなんか無性に恥ずかしくなった。
(シエラ:あのお二人って絶対そういう感じですよね!?)
(マトイ:シエラちゃん落ち着いて)
(シエラ:でもマトイさん、見ましたか!?もう完全にそうですよ…!もうニヤニヤ隠すの必死でした!アッシュさんどうしますか!?)
(アッシュ:また覗くのか?)
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[mokuji]
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