仲良く登校

赤司くんが宥めてくれたものの、なかなか寝付くことが出来なかった。

寝不足気味の目を擦りながら学校に向かうと、途中で桃井ちゃんと青峰くんに遭遇したので挨拶すると青峰くんにすごい顔だなと笑われた。
昨日寝れなくて、と返したら、桃井ちゃんも青峰くんもすごいびっくりしている。

「なんかなまえちゃん元気ないね、どうしたの?」
「寝不足にしては変だぞお前」

二人ともすごい心配してくれていて、これ以上心配かけるのもなぁとは思いつつ事情を話すと桃井ちゃんが泣きそうな顔で抱き着いてきた。
青峰くんはなんだかばつが悪そうな顔してたので大丈夫だよ、と笑顔を返しておいた。

「でも心配だよね、痛みとか他に変わった所はないんでしょ…?」
「うん!今日赤司くんと一緒にインしてみて、シエラさんたちに相談してみるつもり」

そこまで言った所で、桃井ちゃんたちの学校と私の学校に向かう分岐地点に差し掛かったのでまたね、と手を振って道を曲がった。
何かあったら連絡してね!と桃井ちゃんが叫んでいたので、ありがとう!と負けじと叫ぶ。

昨日あった違和感も今はなくなっているし、もしかしたらそのうち痣も消えるのかもしれない。
このままだったらどうしよう、お母さんたちにも絶対心配かけちゃうなぁ。

そんな事を考えながら校門を通り過ぎた所で、よく見知ったグループが並んで登校してるのが見えた。

「おはようございます!」

後ろから駆けて行って、いつも通り元気に挨拶する。
葉山さんと根武谷さんが振り返って同じように元気に挨拶を返してくれて、実渕さんと黛さんはちょっとうるさそうにしていた。

「昨日なんか大変だったんだって?」
「黛さんから聞いたわよ、大丈夫なの?」
「みょうじは小せーからなぁ、もっと食えよ」

昨日の出来事について黛さんが話していたようで質問攻めに遭いながら、大丈夫ですよ、と苦笑いで返しておいた。
ちなみに葉山さんと実渕さん、根武谷さんは他の学校のお友達と一緒に別シップへ遠征中。
武器とか素材とかのアイテムをよりお安くゲットするための旅に出ているところだった。

「征ちゃんは一緒じゃないの?」
「生徒会のお仕事があるとかで、先に行ってるって言ってました」

大柄な皆さんに囲まれて昇降口に向かうときはちょっと捕まった宇宙人の気分だ。



(いっつも思うけど、赤司とみょうじって夫婦みたいだよな)
(ふ!?ただの幼馴染です!)
(いつ結婚すんのー?)
(その予定はありませんけど!?)

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