Honey trap3
※女装アイドル臨也(甘楽)×静雄
「最近ね、犬と遊ぶのがマイブームなんですよ」

―いきなりですね(笑)

「だめですか?(笑)」

―いえいえ。ワンちゃん飼いはじめたんですか?

「うーん。飼ってるっていうか、野良っていうか。たまに遊んでもらうような感じですかね」

―遊んでもらうって(笑)でも、大丈夫なんですか。野良犬って都内じゃあんまり見かけないですけど。

「じゃあ、迷い犬ってことにしておきますか(笑)」

―「じゃあ」って何ですか!でも、意外ですね。甘楽さん動物とかお好きでしたっけ?

「もともとそんなに興味は無かったんですけど。でも、やっぱり懐かれると嬉しいですよね。かわいい。金色の毛並みも綺麗だし、私のこと見つけると尻尾ぶんぶん振ってくれて。大型犬なんで一見恐そうにも見えるんだけど、凄く優しい子なんですよ。本気になると凄い力出すんですけど、そのギャップがまた面白いというか」

―ゴールデンレトリバーとか?

「あー、そうかな。ワンちゃんの種類にそんなに詳しくないんですけど、多分そんな感じ」

―じゃあ、休日はもっぱらそのワンちゃんと遊んでる感じ?

「そうですね。って言っても、最近まとまったお休みがないので、会える時間が限られちゃうのが寂しいんですけど」

―もういっそ、拾って飼っちゃえばいいじゃないですか。

「あ、それ良いかも(笑)うーん……でも、大人しくついて来てくれるかなぁ。案外、もうほかの人に飼われてて、ふられちゃったりとか」

―天下のアイドル甘楽ちゃんを袖にするなんて、大物ですね。世の中の男性が黙ってませんよ。

「あはは。その子も男の子ですしね。でも、普通の男の子と恋愛するより、今はその子と遊んでるほうが楽しいかなぁ。くるくる表情が変わるっていうか、飽きないんですよね」

―甘楽さんがお付き合いする男性に求めてるのって、そういう刺激だったりするんですか?

「うまく話しの流れをもっていきましたね(笑)恋愛なんて、久しくご縁がないんですけど。でも、自分がちょっとくせのあるタイプだって分かっているので、相手がノーマルすぎるとついて来られないんじゃないかなあ、とは思いますね」

―それって性癖の話ですか?

「もー!九十九屋さん、セクハラですよ(笑)」

―すみません(笑)

「まあ性癖的なものはさておき。私って、好きになったらその人の全部が欲しくなっちゃうタイプなんですよね。綺麗に言えば、苦楽を共にしたい……とかってなると思うんですけど、もっとドロドロしてる」

―ドロドロ?

「その人の、笑顔も泣き顔も、全部ぜーんぶ。独り占めしたくなっちゃう、ってことです」






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