TFADV短編(10月お題) | ナノ


10月21日:君だけがほしい(AT:スタププ)



自分の弱さを棚に上げる癖に他人を見下す態度だけは一人前だと以前メガトロンがスタースクリームをそう評価していたが、なるほどそれに嘘は無いとオプティマスもしみじみ思った。
先ほどから止まらないスタースクリームの愚痴大会はなかなか止まりそうに無い。大半はメガトロンの愚痴だが、次第にクローンズに対する文句へと変わり、そして何故か最近つれないオプティマスへの不満をたらたらと語り始めた。

「なぁ、何でこんなイケメンに告られてそんな嬉しくなさそうな顔しやがんだよ。俺に告られるなんざ滅多に無い名誉だぞ!」
「はぁ。あれは君が勝手に押しかけて勝手に告白しただけじゃないか。私の返事は聞いたはずだろう?」

優しく諭すがスタースクリームは不満が爆発寸前らしい。

「ウッセェ!知るかそんなもん!お前はこのスタースクリーム様のもんにしてやるっつーんだから喜んで受け入れろ!泣いて喜べ!手にキスをしろ!」
「だが断る(はぁと)」
「うっわ、すっげぇいい笑顔!?」
「当たり前だ」

まだまだ両思いの道は険しいようだ。


prev * 22 / 32 * next
| top | | mokuzi |





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -