鶴芽、日曜日の憂鬱

日曜日の朝、僕は与人を買い物に誘おうと(荷物持ちをして貰うため)ドアをノックして開けた。


鶴「おはよう与人、今日の予定…」

与「ふぅ…ぁ、鶴、たんっ鶴……」


僕はベッドの上で僕のカッターシャツを嗅ぎながら手淫している与人を目撃。
そして目が合いお互い止まる。
与人の顔が厭らしいものから真っ青に。


鶴「あ、うん、邪魔したな」

与「待って鶴たん!これはその朝の生理現象の延長線で鶴たん!鶴たぁぁぁあん!!」


与人の言い訳を無視して僕は部屋を出た。
買い物のついでに生徒会で必要な物が無かったか確かめに生徒会室に向かった。

日曜日だし誰も居ないだろうと気を抜いていたのが間違いだった。

生徒会室、鍵を開けて中を見てみたら会長の席に裸の都奈さんと半裸の会長が抱き合って息を乱していた。
僕に気付いて見る二人と目があった。


都「はぅ、あっ、鶴、さ、あぁんっ!」

麗「寺島、どうした?今日生徒会は」

鶴「失礼しました」


ビシャンと扉を閉めて即ロック。
踵を返して来た道を戻る。

はぁ、僕、ああいうのに対して耐性が付いてきたな。

青い空を見て虚しくなった。
そう言えば岡阿師匠が最近日用品とか輝利さんの服を買いたいって言ってたな。
誘って一緒に買い物しようかな!
岡阿師匠と買い物初めてだし輝利さんも一緒なら与人の事とか色々聞けそうだし話したい!

気分上昇で岡阿師匠の部屋に訪問。
チャイムを押して待つこと数秒。
出たのは岡阿師匠ではなく上半身裸の輝利さんでした。


輝「寺島?おはよー。どうしたの?与人と朝から喧嘩?」

鶴「い、いえ、買い物を一緒にどうですかとお誘いに」

輝「そっかー、ゴメンね。歩静は夜まで立てないと思うからまた今後誘って?」

鶴「はい…お邪魔しました」

輝「うん、また明日生徒会でねー」


パタンと扉は閉まった。
来た道を再び歩く。
昨日が土曜日の日曜日、思春期な彼らなら当たり前なんですよね。
イチャイチャラブラブしていたいですよね。
はぁ。生徒会に入る前はあんな場面目撃したら一人騒いでたのに慣れてきたな。
周りが周りだから慣れてくるか。

よし、今日は一人で買い物だ!

本屋で小説買って読みながらクレープを好きなだけ沢山食べるぞ!


……一人なんて慣れてる。寂しくない。
一人映画とか一人焼き肉流行ってる。
流行る前から一人で行動してたし。
一人の方が、楽、だし。

………。


鶴「与人、与人の所為だ馬鹿。しね。」

与「鶴たん」

鶴「……」

与「一緒に買い物、行こう?」

鶴「行かない」

与「鶴たんの好きなクレープ奢らせて」

鶴「……」

与「鶴たんと買い物に行きたいから、付き合ってよ。ね?」

鶴「……」

与「つーるたん?」

鶴「煩い!勝手にしろ!僕は一人で行くから!」

与「うん!じゃあ買い物から戻ったらたーぷり抱くね」

鶴「は?!」

与「鶴たんが嫌々言っても聞いてあーげない」

鶴「与人!僕はまだ」

与「キスしたいって言わせてあげるから、覚悟してね?」





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