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人を馬鹿にした笑みを浮かべるんです
「俺は感動した。お前も感動しただろう?」
「脈絡がないのは君の最大の魅力にして、最大の欠点だな。いや、最大の欠点は変態加減か」
「誰が変体だ。俺はカメレオンか俺はカメラマンか。戦場カメラマン…良い響きだ」
「私が悪かった、話を巻き戻せ」
「昨日のアレだ。観ていない筈がないだろうが、特にマンハッタンの夜景が一瞬にして百万ドルの瞳に染まった瞬間は圧巻だったな」
「残念ながら百万ドルの夜景が夥しい眼差しで染まる感動的なホラー映画は観ていない。マンハッタンにタバスコを撒き散らせば、違う意味で全米が泣くだろうな」
「タバスコは目に染みるが、股間にもダイレクトに刺激を与えるからな。俺の亀が涙するぞ、今夜やってみるか?」
「私にタバスコプレイの趣味はない」
「好きな子を苛めるのが好きなんだろう変態が、思う存分苛めると良い。その程度で怒ったりしない、器のでかい男だよ俺は」
「苛められて喜ぶ相手を苛めるのは趣味じゃない」
「変態の癖に変な拘りがあるのか。仕方ない、マスタードで譲歩してやる。その代わりロングプリーツ穿けよ」
「ノーマルの枠から掛け離れた変な拘りがあるからこそ変態と呼ぶのだろうが、女装した男からマスタード塗られて喜ぶ人間など居るならタバスコを1ダース買いに行こう」
「1ダースも使われたら俺の亀はガメラに進化するに違いない!畜生、昨日借りたホラーAVがやりたかったのに…つくし!お前は小悪魔なのかっ?」
「期待に満ちた眼差しを向けられると断れない」
「今夜は寝かせないぜ」
「股間の刺激で眠れないのは君の方ではないかな」



眼鏡を押し上げる時の仕草にきゅんとするんです
「昨日のつくしは、目に入れても痛くない可愛さだった。流石俺の天使め。なのに尻に入れたら癖になる痛さとは、絶妙なバランスやで」
「メンズLLのセーラーコスチュームを何処で手に入れたのかも興味があるが、何故関西弁なんだ」
「タバスコは目に入ると三途の川が見えるらしい事が判明した」
「無表情で悶え苦しんでいたからな」
「残念だ」
「流石にあの刺激にまで快感は見出だせなかったか」
「同じ粘膜直撃なら尻にぶち込むべきだったんだ。お前のロングプリーツに目を奪われてそんな事にも気付かなかった!…すまん、俺は駄目な男だ」
「何処から突っ込むべきか走馬灯の様に推考したが結論から言おう、君は初対面から既にその程度の謝罪では間に合わない程度には駄目な男だった」
「何だその憂いを帯びた溜め息を吐きつつ眼鏡を押し上げる仕草は。俺の亀を亀んライダーにするつもりか」
「何故だろう、バイクに跨るバッタの名作を思い出した」
「お前は眼鏡を押し上げるだけで俺を誘惑するのか。侮れない、今夜はとろろをぶちまけてやる」
「とろろが褒美だと思っているのか」
「意外とハマってた癖に」
「返す言葉が無い」



クールな癖に負けず嫌いなんです
「ドーナツの穴に、如何にしてドーナツを崩さず挿入し且つ的確にミッションを遂行するかが、今の俺のテーゼだ」
「天下のミスドに入るなり人非人発言か。直径2センチにも満たないこの慎ましい穴にすら己を貫こうとする意志は尊敬に値するが」
「残酷な天使のつくしめ、幾ら俺の大人しい亀でもガメラになれば凶暴にお前を引き裂く爪となろう」
「確かに君の息子は普通一般より慎ましい」
「まぁな、俺のちんこはお前の半分弱だからな」
「恐らく胸を張る所ではないな」
「然し試練は困難の度合いが高ければ高い程、ドーナツの穴は小さければ小さい程、雄の闘争本能を掻き立てる…!逃げちゃ駄目だ!ナツキ君は逃げないぞ」
「何故だろう、恋人を前にしてドーナツと浮気宣言をする君が痛ましい様で余りにも微笑ましい」
「暴走してしまうのか第99の使徒ナツキガメラ!いかんっ、覚醒したら都市が吹き飛ぶ…!」
「暴走ではなく妄想だ」
「はぁはぁ、エヴァンガメオン発進!」
「帰るまで社会の窓は開くな」
「止めるな!お前はドーナツの浮き輪を嵌めた俺のエヴァンガメオンに興味ないのか!」
「それはまた変態と言う無限の海で溺れ死にそうな台詞だ」
「負け犬め!ドーナツを制覇せねば五円玉など夢のまた夢だ!」
「ハードルが大気圏を貫く高さだな。このハードルは飛び越えるより潜り抜けた方が明らかに早い」
「俺の可愛い亀にハニーディップを嵌めたくはないのか!」
「確かにサイズは可愛いと言えなくもない。が、五円硬貨の穴には収まらないだろう」
「俺はお前のジャイアントマンモスにエンゼルクリームを嵌めてやりたい!」
「私はジャイアントマンモスだったのか」
「ああ、俺の大天使!ロングプリーツの海を泳いでお前を助けに行くからな!」
「判った、帰ってそれぞれのサイズに合わせたドーナツを揚げてやるから店から出よう。皆さんの視線を独り占めだ」
「人目など気にしていられるか!俺は何が何でも今っ、此処でミッションを果たす!覚悟しやがれハニーディップめ!」
「今更他人の目など痛くも痒くもないが、君の肌を他人に見せるつもりはない」
「嫉妬か」
「そうだ」
「ふ、ミニスカ女共の不躾な視線を集めてしまうお前に俺は嫉妬してたぞ。勝った気になるな、好きだ」
「負けてやっても良いが言わせてもらおう。愛している」
「セクハラで訴えるぞ」
「そう照れるな」
「おのれ小悪魔め」
「私をそう呼ぶのは君くらいだろう」



冷たい印象を与えてしまうだけなんです
「お前の慎ましい乳首に洗濯バサミを着けさせてくれ、優しくするから」
「何が発端でそこに辿り着いたんだ」
「お前の眼鏡を見てたらはっと思い付いた。とりあえずスラックスとブレザーだけ脱いで、ネクタイで両手縛らせてくれないか。踝ソックスは穿いたままで良い。いや、穿いたままが良い」
「とりあえずが最終形態に直結している様だが気の所為か」
「恥ずかしがるお前の腹に思う存分とろろをぶちまけてから、凡そ一時間懸けて舐め取った後に乳首に洗濯バサミを3つ4つ」
「気が遠くなるほど焦らされた挙げ句本題か。片方2つ平均はハードルが高いな」
「違う、片乳首に3つ以上だ。いつ洗濯バサミの重さでそれが外れるか溜飲をゴクゴク呑みつつ見守りながら抜きたい」
「そろそろマスターベーション思考から卒業するべきだな」
「洗濯バサミに飽きたらお前の太股で俺の亀を挟んでくれないだろうか、優しくするから」
「今までの会話だけで犯された気分に浸ったのは何故だろう」
「昨夜五発付き合ってやっただろう、こんなの些細なお願いじゃないか。とろろ持って来てやるから」
「取り引き材料がそれか」
「何だその冷たい言い方は!洗濯バサミくらい良いじゃないか!
  お前の足先を包み込む踝ソックスを舐める様に視姦したいだけなんだ!
  その無駄なお肉が一切見当たらない太股で挟んでシコシコして欲しいだけなんだ!
  慎ましい乳首が健気に尖る光景を隠し撮りしたいだけなんだっ!」
「生徒会室で悲痛に叫ぶ内容がそれか。会計は逃げたが書記は立ったまま気絶しているぞ。因みに隠し撮りは暴露した時点で隠し撮りとは言わない」
「どうしても駄目なのか…。判った、副会長のミニスカ太股で妥協する。副会長のしょぼいEカップ乳首に洗濯バサミを、」
「妥協案が犯罪だ。捕まるつもりか君は」
「だったらお前のAカップを洗濯バサミで飾り付けさせてくれ!俺は貧乳派なんだデコ乳首万歳」
「貧乳派の君が何故副会長の胸囲を知っているんだ」
「乳のサイズなんか一目瞭然だろうが、因みに俺は股間のサイズも目測出来る。俺の目はスカウターなんだ」
「非常に面白くない」
「だが然し揺れる脂肪の塊に価値はない。ミニスカから惜しみなく晒し出される太股に価値が無いのと同じだ。全ては隠されてこそ真価を発揮する、これぞチラリズム…永遠のロマネスクだな」
「真性か。変態とゲイの二重苦だな」
「生クリーム塗らせてやるから頼む!苺で俺を可愛くデコレーションしても良いから頼む!」
「交換条件が成立していない様だが」
「俺が満足したら6発までして良いから頼む!」
「非常に残念だ。
  取り引きが成立したらしい」



意外と脆いところもあるんです
「エッチに道具を使う馬鹿者共が存在するそうだ。知ってるか」
「私達はその内の一人を良く知ってる筈だが」
「あんなモノ突っ込んで何が楽しいのか、俺には全く理解出来ない。ウィンウィン電動するしか能のないバイブより、食せて愉しめるとろろの方が俄然素晴らしいと思わないか」
「君に毒された今の私には否定出来ない」
「そもそも媚薬と言う存在価値皆無の道具を使う馬鹿者が存在する意味が判らん。お前が眼鏡を押し上げただけで俺のエヴァンガメオンは発進態勢を整えると言うのに」
「素直に喜ぶべきか眼鏡に触れないよう気を付けるべきか」
「俺は目が覚めて壁に貼ってある猫カレンダー見ただけで3発抜ける」
「朝の生理現象だ」
「ストッキングと言うアイテムも邪道だ。わざわざ破らせる為に穿くなんて、馬鹿なんじゃないか」
「破らせる為に穿いている人間は少数だと思うが」
「電動歯ブラシも2日で飽きる。と言うか電池が切れる」
「君の下半身に懸ける情熱を改めて思い知らされた」
「だがつくしにばかり負担を掛ける訳には行かない。あんな変態チックな腰使い続けたらヘルシアになるぞ」
「ヘルニアか」
「元気な赤ちゃんを生む為には腰のご利用は計画的に」
「私は男だ」
「ワタシとか言ってる癖に男だとか言うな。女の癖に俺とか言う奴は変態なんだぞ知ってるか」
「藤都か」
「つくしは天使なんだ。今夜はロングホワイトのナース服を着てくれるんだ」
「白衣の天使か。今一度、私の性別を思い知らせる必要があるらしい。毎朝起き上がるのも辛そうに見えたが」
「喜べ、ガーターベルトを仕入れました」
「成程、手加減は不必要と言う訳だな。泣かせてやるから覚悟しておけ」
「試着ついでに今日そのガーターベルト着けてきたんだ。見るか?」
「君が着けるつもりだったのか?」
「ほれ、似合うだろ」
「………」


「直方会長、戸口で教頭先生が泣いてるっス。飯塚君の太股から手を離して下さい」



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