かんわきゅうだい!

「ねぇ、ユータは将来オレのお嫁さんになるんだよねー」
「うんっ、たっちゃんのお嫁さんになるんだよ!そしたら、毎日一緒に居られるんだって」
「そう、毎日チューしよーねー」
「うんっ!たっちゃん、大好き!」







「…と言う、五歳の裕太は下半身直結な可愛さだったのになぁ」
「寝言は寝て言え、俺は今忙しい」
「ねー、今夜のライブ来てくれるでしょー?何つったって、このオレのバースデーライブなんだし!」
「ああ、また頭の中身を置き去りにして無駄に年齢だけ重ねるのか」
「………勉強漬けの裕太は童貞のまま不能になれば良いんじゃない、うわっ」
「ああ、また手元が狂った。…コンパスの針をそろそろ取り替えるべきだな」
「刺さってたらどーすんのっ、オレのマグナムに!裕太が困るんだよ、オレが不能になったらさー」
「寝言は死んで言え。」
「裕太…たまには、達哉愛してるとか言えないの?」
「嘘は好かん。俺は正直な人間だからな」
「………浮気してやるー。合コンして、一番可愛い子お持ち帰りしてやるー」
「ふん、なら、明日の零時に耳元で『たっちゃん大好き』と囁いてやる筈の計画は、破綻だな」
「何それ何それ何それ!」
「お前、明日で18だろうが。まだ17歳の奴に、プロポーズは無理だからな」
「ちょ、ちょ、ちょ、」
「…ふ。所詮、子供の頃の約束を律儀に守っていた俺が馬鹿だった訳か」
「すいませんすいませんすいません、嘘言いました。ボク、裕太にしか発情しません。合コンなんて初めから行くつもりありませんでした、ごめんなさい」
「達哉、…誕生日まで時間があるが、………もう我慢の限界だ。言っても、良い?」
「はっ、はい!男らしっ、裕太男らしっ!プロポーズなら何回でもどーぞっ、絶対幸せにしますっ!」
「嬉しそうだな」
「最っ高の、バースデープレゼントだよ!カモンっ、ハニーっ!」


「明日もバイトがあるから、いい加減帰れ。」



「………裕太、何か間違ってない?さっきのアレは嘘?ボクの聞きまつがえ?」
「いや、誕生日プレゼントの先渡しだ。俺は正直な人間だと言ったろう」
「どゆこと」
「但し、お前の欲求を忠実に再現した演技だがな。いや、満足して貰えた様で何よりだ。じゃあな、ライブも合コンも頑張ってくれ」


「……………」


- 8 -

[][#]
[戻る]


小説総合TOP[0]
これは掲示板で悪ノリした腐会人達の妄想の産物である。
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -