願うものはいつも、未来
夢の様に駆け抜けて行った時間だった。
常に傍らには貴方。いつの間にかそれが当然になってしまって、これからもそうであると良いのに、などと。
今更ながらに脅えた願い。
弱いから(幸せを得ただけ)
強いから(過ごした日々だけ愛情が)
ねぇ。
いつかきっと、今日、恐怖した事も思い出になるのだろうか。
「あー…、やっと社会人か」
「うん、高校より大学の方がやっぱ長かったな」
「そりゃ、一年余計にあるからな…あ? 何、人の顔睨んでんだ」
「ん? 馬鹿、チゲーよ、」
ねぇ。
いつか、死ぬ時に少しだけでも良いからこの日々を思い出して欲しい。
「見惚れてたの」
走馬灯の様に、少しだけで良いから、
(願うものはいつも、二人の未来)
「…馬ァ鹿。」
愛していたと、笑って欲しい。
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