高尾和成
「遥ちゃん!」
後ろから声を掛けられる。
『高尾さん、こんにちは』
今日のリハビリを終えて病室に戻るところだった。
二人並んで廊下を歩く。
「もうすぐ退院だったよね?
遥ちゃんに会えないのは寂しいなー」
その言葉に驚いて、足を止めてしまった。
『わ、私もです…』
高尾さんをはじめ、たくさんの人に励まされリハビリを頑張ってきた。
元の生活に戻れるのはとても嬉しい…けれどどこか寂しさを感じていた。
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