「本当、可愛いなー遥ちゃんは!」
スッと手を握られ、人通りの少ない廊下を歩き 中庭に連れてかれた。
「遥ちゃん、時間ある時に会いに来てくれるかなー?」
にっこりと笑い 引き寄せられた。
『はい//』
しばらくすると咳ばらいが聞こえてきた。
「な、何をしてるのだよ」
白衣に身を包んだ緑間先生だった。
「真ちゃん!?な、何って…抱擁?」
二人は高校時代からの友人と聞いている。
同じ病院に勤めるほど仲が良い。
「遥さん、退院したら一緒にご飯を食べに行くのだよ」
スチャと眼鏡をあげ
高尾さんには意地悪そうな笑みを向けた。
「真ちゃんひど!遥ちゃんは俺のなの!」
と、慌てふためく私の額にキスをしてきた。
「遥ちゃん、好きだよ」
END