そういえば、こないだのお土産渡してないなーと


仕事終わりであろう時間を見計らって待ち伏せした。










「遥っち…」











着替え終え、出てきた彼女に手を挙げようとした時…







「遥!」








男性が彼女に駆け寄る。








『ごめんね、待たせて』









遥は見たこともない
笑顔を向けて、男性と歩き始めた。









「そういう、ことっすか」








そりゃそうだ、こんなにアタックしたって無理なものはムリだ。











「…あんな笑顔初めて見た」















一人、久しぶりに悔し泣きをした。













彼女は思わせぶりな態度を一度もとらなかった。









いつもありのまま、素っ気なかった。












勝手に舞い上がって
勝手に落ち込んで バカみてぇ。












[*prev] [next#]
[page select]
ページジャンプ






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -