もう、大丈夫しょーちゃんはこれで苦しんだりしない。




*翔視点*



俺は自分の欲望の為だけに那月を閉じ込めた。
那月の世界を奪い去った。
なのに、那月は嫌だと言わない出してと言わない。
それが俺の罪悪感を増加させる。




「那月……っ!?」




那月の居る部屋から何かが叩き割られる音がして嫌な予感がし直ぐに那月の部屋に行けば…闇に光無数の星の上を楽しそうに歩く那月の姿。
一瞬で目を奪われ虜になる。




「しょーちゃん、見てください今僕自身の世界を殺してるんです!」




ころす?那月の世界?
那月の言葉に我に返りよく那月の足をを見れば…星の様に見えた物は無数のガラスの破片で




「那月止めろ!!」




近づこうとすれば




「来ないで!!」




那月は声を荒げて拒否の言葉を吐き出す。
その言葉に俺は動けなくなる。




「あと少しで僕の世界は壊れるから。」




その言葉に固まっていた身体が動き躊躇なく那月に向かって足が動く。




「那月、ありがとう…もう俺は大丈夫だから。」


「っ…しょーちゃん…よかっ……」




ふらりと那月の身体が揺れ後ろに倒れそうになるところを間一髪で抱き留める。
昔より軽くなった那月は軽々と抱き上げられた。




「那月、ごめんな…直ぐに病院に連れってやるから…。」




血だらけの足に涙が溢れてきた。
那月、那月、ごめんな…?






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